趣味の日記

30歳を機にサラリーマンを辞めて2代目自営業を営む店長の自由気ままな生活を書いていきます

名言番長「泥水を飲む覚悟」…文句なしに大賞

2004-12-13 13:33:45 | 清原和博
流行語大賞ならぬ、夕刊フジが選ぶ04年球界「名言大賞」を巨人・清原和博内野手(37)に贈りたい。同選手の「泥水を飲む覚悟」は、詩人で直木賞作家でもある、ねじめ正一さん、作家、井上尚登さんの絶大な支持を受けている。

 スポーツ史は、ファンの脳裏に焼きついて離れない名言に彩られている。先月、清原が熱烈G党の徳光和夫キャスターにあてた手紙の中で「来年は泥水を飲む覚悟で 絶対腐らず おごらず 前に突き進みます」と記したことは、そんな歴史の中でひときわ輝く言葉となるだろう。

 ねじめさんは「清原は、単に正直なだけではない。自分自身、ファン、同僚の立場や感情を正確に把握したうえで、ピタッとした言葉を持ってくる。おそらく、ふと瞬間的に思いつくのではなく、考えに考え抜いた言葉なのだと思う。『泥水-』の表現なんて、あの一言だけでジャイアンツ批判になっていますよ」と絶賛した。

 確かに、この言葉からは、自身の悔しさだけでなく、来季の清原に居場所を与えない堀内巨人の冷厳な体制が見えてくる気がする。井上さんも「清原の印象度は、よほどアピールできる場を逃さないのでしょう」と、大賞授与に異存なしだ。

 さらに、ねじめさんは、就任1年目で中日をリーグVに導いたものの、日本シリーズでは惜敗した落合監督にも、最高点をつける。落合監督は敗戦後たびたび、「選手では負けていない。監督の采配(さいはい)で負けた」という趣旨のコメントを残した。

 オフの球団納会では、「選手、コーチ、チームスタッフ全員には100点をあげたい。監督は0点です」と総括している。「こうした発言に表れる思いやりが、選手たちを勇気づけた」(ねじめさん)というのだ。

 日本ハムの北海道移転初年度を大いに盛り上げた新庄はどうか。(当たれば車1台プレゼントの看板に、わずかに届かない本塁打を放って)「車が欲しかった打法」、(長期ロードの最終戦で1発を放って)「早く札幌に帰りたかった打法」と、そのまんまのネーミングを乱発。「きょうは緊張してます。キンチョー・ツヨシです」というのもあった。

 井上さんは「僕は今年、新庄ってイイやつなんだな、と見直した。目立ちたがり屋で、ファンに受けたい、ファンを喜ばせたいという気持ちを素直に表現している。雲の上の存在という顔をした選手がほとんどの中で、新庄はファンのところまで降りてきてくれる。これも別の意味で、プロフェッショナルですよ」と高評価を与える。粗製乱造、場当たり的で深みがない、と批判する声も聞かれるのだが、「努力賞」くらいは進呈したいところだ。

 一方、大活躍したヤンキース・松井は、毎試合後に律義に記者会見に臨んでくれたのだが、これといった名言が浮かんでこない。

 ねじめさんは「松井は、誤解を招くようなことは言わないと決めている。とりあえずその場は収まる-というかたちの言葉を選んでいる。ファンからみると、松井ってこういうヤツだったのか、こんな一面もあるのか、という意外性がない。そうすることによって、松井自身は野球に集中できるのだろう」と指摘し、「清原や落合は、常に『自分のあるべき姿』を心のどこかで意識していて、そのためには、たとえ誤解を受けても言うべきことは言う-という所がある」と比較する。

 来年はゴジラの、血を吐くような言葉もぜひ、聞いてみたい。そういえば、松井はシーズン終了後、報道陣にこんなメッセージをおくっている。

 「みなさん、僕の本音を聞けるように、来年も頑張ってください」-。まだまだ役者が違う。
(夕刊フジ) - 12月11日13時4分更新


「清原語録」いいですね。たまりません!

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