<オープン戦:巨人4-2ソフトバンク>◇6日◇福岡ドーム
6年ぶり開幕4番に確定ランプがともった! 巨人清原和博内野手(37)が同点の6回2死から中堅左へ130メートル特大の2号決勝弾を放った。小久保、ローズ、高橋由らが低反発球の影響からか打球が失速する中、ケタ違いのパワーはまさにボンズ級。ピアス、ネックレスなど風ぼうもボンズ似だが、実は打撃フォームもボンズの特長を今季から採用していた。オープン戦6試合すべて4番で先発。「4・1開幕4番」の座をグイッとたぐり寄せた。
最高にしびれる一撃だった。乾いた音を残した清原の打球は、長い滞空時間を経ても失速しない。美しい放物線のまま、福岡ドームのバックスクリーン左へ飛び込んだ。淡々とダイヤモンドを1周したが、やはり興奮は隠せない。ベンチに戻ると「よう飛んだ。広い福岡ドームで打てて気持ちがいいね」と、推定飛距離130メートル弾に自ら酔いしれた。
3日の日本ハム戦(札幌ドーム)に続き、またしても第3打席でのアーチだ。四球、三振で迎えた6回の第3打席。ソフトバンク吉武のカウント2-2からの内角寄りの高め137キロ直球を振り抜いた。
清原「昨年は1、2打席目で凡退すると、3、4打席目で焦りが出たけど、今年は(同じ状況でも)自然体で打席に入れる」。
ペタジーニ(レッドソックス)と競わされた昨年と違い、今季は体調も万全。勝負どころで決勝打を放てる環境が整っている。
ピアスに丸刈り頭…は、バリー・ボンズ(40=ジャイアンツ)を思わせるが、外見だけではない。昨年暮れにボンズの本塁打シーンを編集したビデオを入手し、その技術を頭にたたき込んだ。特に、バットをリードしない方のひじ(清原の場合は右ひじ)の張り方に注視。昨年より多めに張っている。「ひじを内側にしてパンチを張っても、相手に効かないでしょ」。充実した肉体はもちろん、ボンズ流の技術修得も、これまで苦手とした内角高めの克服につながった。
下半身の不安もない。2回、四球で出塁すると、5番ローズのフルカウントから、スタートを切った。さらに6番小久保の中飛で二塁からタッチアップ。スライディングで三塁を陥れた。これには堀内監督もベンチで「十分走れるな」と感心したという。萩原チーフトレーナーも「昨年はよくマッサージを受けに来たけど、今年は全然来ないなあ」と寂しがる? ほど体調を維持している。
試合後には「1本2本打っただけで騒ぎなさんな。なんぼのホームラン打ってると思ってんねん」と主砲の風格を感じさせた。堀内監督も「振れてるな。ちょっと甘いボールだととらえるだけ好調なんだろう」と目を細めるばかりだ。
4番本命の小久保がキャンプ終盤に腰を痛めて調整段階の中、清原はオープン戦全戦で先発4番、打率3割8分5厘と快調に飛ばしている。山本ヘッドコーチも「このままいったら勝負してくれなくなるんじゃないか」と認める主砲の決勝弾でチームも5連勝。6年ぶり開幕4番が、現実味を帯びてきた。【金子真仁】
さすが千両役者!開幕4番楽しみです。
6年ぶり開幕4番に確定ランプがともった! 巨人清原和博内野手(37)が同点の6回2死から中堅左へ130メートル特大の2号決勝弾を放った。小久保、ローズ、高橋由らが低反発球の影響からか打球が失速する中、ケタ違いのパワーはまさにボンズ級。ピアス、ネックレスなど風ぼうもボンズ似だが、実は打撃フォームもボンズの特長を今季から採用していた。オープン戦6試合すべて4番で先発。「4・1開幕4番」の座をグイッとたぐり寄せた。
最高にしびれる一撃だった。乾いた音を残した清原の打球は、長い滞空時間を経ても失速しない。美しい放物線のまま、福岡ドームのバックスクリーン左へ飛び込んだ。淡々とダイヤモンドを1周したが、やはり興奮は隠せない。ベンチに戻ると「よう飛んだ。広い福岡ドームで打てて気持ちがいいね」と、推定飛距離130メートル弾に自ら酔いしれた。
3日の日本ハム戦(札幌ドーム)に続き、またしても第3打席でのアーチだ。四球、三振で迎えた6回の第3打席。ソフトバンク吉武のカウント2-2からの内角寄りの高め137キロ直球を振り抜いた。
清原「昨年は1、2打席目で凡退すると、3、4打席目で焦りが出たけど、今年は(同じ状況でも)自然体で打席に入れる」。
ペタジーニ(レッドソックス)と競わされた昨年と違い、今季は体調も万全。勝負どころで決勝打を放てる環境が整っている。
ピアスに丸刈り頭…は、バリー・ボンズ(40=ジャイアンツ)を思わせるが、外見だけではない。昨年暮れにボンズの本塁打シーンを編集したビデオを入手し、その技術を頭にたたき込んだ。特に、バットをリードしない方のひじ(清原の場合は右ひじ)の張り方に注視。昨年より多めに張っている。「ひじを内側にしてパンチを張っても、相手に効かないでしょ」。充実した肉体はもちろん、ボンズ流の技術修得も、これまで苦手とした内角高めの克服につながった。
下半身の不安もない。2回、四球で出塁すると、5番ローズのフルカウントから、スタートを切った。さらに6番小久保の中飛で二塁からタッチアップ。スライディングで三塁を陥れた。これには堀内監督もベンチで「十分走れるな」と感心したという。萩原チーフトレーナーも「昨年はよくマッサージを受けに来たけど、今年は全然来ないなあ」と寂しがる? ほど体調を維持している。
試合後には「1本2本打っただけで騒ぎなさんな。なんぼのホームラン打ってると思ってんねん」と主砲の風格を感じさせた。堀内監督も「振れてるな。ちょっと甘いボールだととらえるだけ好調なんだろう」と目を細めるばかりだ。
4番本命の小久保がキャンプ終盤に腰を痛めて調整段階の中、清原はオープン戦全戦で先発4番、打率3割8分5厘と快調に飛ばしている。山本ヘッドコーチも「このままいったら勝負してくれなくなるんじゃないか」と認める主砲の決勝弾でチームも5連勝。6年ぶり開幕4番が、現実味を帯びてきた。【金子真仁】
さすが千両役者!開幕4番楽しみです。