看護主任から、看取りを一緒に
して欲しいと声がかかった。
その頃、仕事を辞めようか？
考えている時で、看護主任に
上司との対立が耐えられない事を
相談した直後のお誘いだった。
ここで働いて8年になるが
ここの施設の看取りは、単純な物で
排泄、体交、入浴や制式、巡回、食事
(食べれる物)基本的な当たり前の
ことしかしない。
介護の世界は変な風習があり
新しく来た人間は、そこでの
やり方に合わせる。仕事を増やさないと
いった感じがする。
だから、私は今まで寂しく感じて
いたけど、その方を深く考えないように
努めた。それは、考えると
色んなことしたくなるから。
今回、お声かかって私は
嬉しかった。
98歳の方が熱発され、それから
体調崩し今は顔から下は麻痺して
体全身が脱力感があり、発言も
無い状態。食事はペースト１個と
エンシュアなど2食。
家族も救急搬送せず、施設での看取り
となっている。
その方の看取りカンファレンスを
看護主任と一緒に行う。
それは、とても有意義な話しと
なったが、私は思い切って質問した。
ケアの上司は、この看取りについて
乗り気ではないのじゃ無いですか？
「そうーー。感じるよね。前にも
話したけど、もう一度、言ってみるわ。
もしかしたら、仕事が増えると反感かうから、まずは私ともう1人の子と二人で
動いてみて」
会議後、残業申請も出すため
先程のカンファレンス内容を提出したが
「あーーーー。看護師で看取りするから
ケアでスタッフ借りたいって言ってたけど
決まったんや。今回の看取りは看護師達の年間目標で看取りみたいで、看護師は何するの？」私が提案した書類を見ながら
こんなん、わざわざ看取りってせんでも
したらいいんじゃない？
と書類を突き返してきた。
私は凄く残念な気持ちになった。
「私は看護師の年間目標などは
どうでもいいんです。これを機会に
看取りの人に寄り添いたい。そこには
個々で思っていることは違っていて
この方の場合、故郷の香川県に住んで
いたが、歳をとってから娘さんの近くての施設に入り、きっと故郷の事を
深く思っている。方言で声かけしたいとか
海が好きだから波の音のCDや
日頃から、こだわりの強い方で
朝には必ず仏陀に手を合わせ凜を叩いていた。その、生活習慣を大切にしたいと
「そんなん、してるんじゃないの？」
耳を疑う返事で、誰がしてるのか？
もー話す気持ちにもならなかった。
看取りケアを、チームとして
やりたかったけど、上司が
この状態であるから
私は二人で動くことにした。
こんな職場にいないといけないのが
とっても辛い。
貧乏は悲しい。。。。。