ようちゃん@ちばらき

ちばらきは千葉県と茨城県の県境地域。利根川と地平線の向こうに見える筑波山が郷愁を誘う今日この頃。

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2008年01月11日 | つぶやき
スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
吉本 佳生
ダイヤモンド社

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同じ商品なのに場所や地域、販売方法によって価格が異なるのは
何故なのでしょうか?
そこには取引コストが存在します。
「時間や手間、余分なおカネの支出、他の資産の使用、心理的負担」といった
ものが、買い物の代金とは別にかかる時、それを取引コストと呼びます。

モノやサービスの値段はどうやって決まるのでしょうか?
タイトルにもあるようにスターバックスではどのサイズのコーヒー
を買った方がお得なのか?
携帯電話の料金は、なぜ、やたらに複雑なのか?
テレビやデジカメの価格がだんだん下がるのはなぜか?
子供の医療費の無料化は、本当に子育て支援になるのか?

私達の消費支出の大部分は、広い意味での取引コストに対する支払いに
なっています。
モノやサービスを提供する企業側は、基本的には、消費者の取引コストを
節約することを競い、それによってより多くの顧客を獲得して利益を
増やそうとします。そのため、世の中の経済のしくみは、標準的な
取引コストを節約するように進歩していると考えられます。

他人と同じ好みや行動パターンの人は、産業の技術進歩や経済の
仕組みの変化によって、取引コストを節約しやすいのです。
(しかし、他人と異なる好みや行動パターンの人のほうが得を
しやすいケースもあります。)

大切なのは、現時点の自分自身について、どんな面では大衆的な好み・
能力・行動パターンを持っているのか、どんな面では少数派なのかを
自己分析し、自覚することで上手に生活することができます。