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ぶぶのいる生活

なんか、変
どこか、変
ちょこっと、変
いつも、変
変人上等 唯我独尊 人生万事塞翁が馬

1.兄の背中 ~アホな妹~

2010年12月26日 11時51分46秒 | 書き物 (;¬_¬)
私には、歳の離れた兄がいる。

非常に出来がよろしく、
親孝行な息子は、両親の自慢だ。

そう。
彼は非常に出来が良い。
優秀だし、
綺麗好きだし、
なにより、間違ったことが大嫌い。


ところが、
その妹は、どーーーしょもないアホときたものだから、
彼はイラだった。


アホな妹は、ぐうたらだった。
アホな妹は、のろまだった。
アホな妹は、小ズルかった。
アホな妹は、食い意地が張っていた。


アホな妹は、
散らかし放題、電気つけっ放し、ドア開けっ放し、
TVのチャンネル争いではギャーギャー泣き喚いた。
アホな妹は、
目を離すと金魚のエサをポリポリ喰ったり
あまつさえ、
彼が楽しみにとっておいた冷蔵庫の中のプリンを、勝手に喰いやがった。



しかし、両親は放任主義だった。

というか、
「3人目だし~、もう叱るの面倒くさいし~、
 まぁ、子供なんてもんは、ほっといても育つでしょ。アハハハ」 ψ(`∇´)ψ

・・・・なもんだから、
アホな妹はいい気になり、
ますます手のつけようの無いアカンタレになっていった。

そこで、
兄は思った。


「だったら、俺がとっぷり教育してやる!!」


・・・・・アホな妹には、その日から躾にうるさい爺やが出来た。


爺やの教育方針は、
“言うことをきかねぇ奴には、体で分からせる!”


ある日、アホな妹は、
発泡スチロールを窓ガラスにこすりつけていた。
「キィィィィィィィーーーーーッッ!」と不快な音をたて、
大人たちが「うわぁぁぁぁ!」と鳥肌を立てている様子を、
薄ら笑いで喜んでいたのだ

品行方正な兄は、当然怒った。

「やめろ!」

しかし、妹はアホなので、ちっとも言うことを聞かない。


   「キィィィィィィーーーーーーッッ!!」(`∀´)ニヤニヤ

   「やめろ!」

   「キィィィィィィーーーーーーッッ!!」(`∀´)ニヤニヤ
 

   「やめろと言ったら、一回でやめるんだっ、この馬鹿者がっっ!」凸(゜Д゜#)


                  バシッッ!



・・・・・教育的指導 発動。


頭をどつかれ、
やっと、
アホな妹は、発泡スチロールを手離した。




                                    (続く)

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キラキラ

2010年12月25日 11時17分00秒 | 書き物 (;¬_¬)
・・・・・今年の春頃だったか?

顔に発疹が現れ、赤く腫れて、大変なことになった。
何にかぶれたものか、
はたまた体の内から出てきたものか、
原因が皆目見当つかず、途方に暮れた。

もともと肌が弱く、
日常から、化粧もしなければ日光にもあたれない体質ではあるが、
今回はひどい。

しばらくすれば治まるだろうと様子を見ていたが、
結局、“まとも”な状態に戻るまで1ヶ月は要したと思う。
以後も完治することなく、
違和感を抱いたまま過ごした、この春夏秋だった。


11月。
また、ぶり返した。
これはやはり、何か確固たる原因があるのだろう。


実は、知人に肌のエキスパートがいる。
エステのトップにまで上り詰めたその人は、
結婚・出産を機に今は家庭に入っているが、プロ中のプロだ。
彼女に相談すれば、なにかアドバスを貰えるかもしれない。
・・・・とは思ったが、
いま家庭内に病人を抱え、彼女が大変な状況なのは重々承知していたので、
とてもそんな“下らない内容のメール”を出す気にはなれず、
さりとて、解決策を見出すことも出来ず、
「トホホホ・・・」と情けない顔で、毎日を過ごしていた。


先日。
ちょっとした会があり、久しぶりに彼女と会うことが出来た。
半年振りに再会した彼女は、
その場を盛り上げようと明るく振舞ってはいたが、
傍目にもハッキリと、顔は疲れ、体は細くなっていた。
ああ、やっぱり・・・と思った。
彼女の毎日が簡単に想像出来た。

どうしよう・・・・・。
こんな彼女に、相談していいのか?
でも、今この場でアドバイスして貰うくらいなら、許されるかな?
自分の中で葛藤。
さんざん悩んだが、
2人っきりになる機会があったので、つい、
「あのね、もし良かったら教えて欲しいんだけど・・・」と、
おずおず口にした。


~あのね、コレコレこうでね、どうしたらいいのかなぁと思って。
何かいい方法があるかな?~


すると。

彼女の顔が、突然、キラキラと輝き出した。
「うん、うん、あるよ! 大丈夫だよっ!!」


元々美しい人ではあるが、この瞬間、本当に輝きが増したと思う。
疲れで青白かった頬に赤みがさし、パッと花が咲いたようだった。
エステティシャンは、彼女が誇りをもって勤めた職業。
その仕事の中で蓄えた沢山の知識が、
また日の目を見ることが、
嬉しくて嬉しくてたまらないといった感じだった。

その後、ずいぶん長い間、親身になって話をきいてくれた。
これで解決するかは分からないけれど、と前置きをして、
色々なアドバイスも授けてくれた。

忙しいのに、ごめんね。
大変な時なのに、ごめんね。
でも、あのキラキラな顔を見たら、
『相談して良かったな』って、
自分勝手なことを、ちょっとだけ思っちゃったよ。





ところで。

プロ中のプロの彼女は、手を握っただけでその人の体質が分かるそう。
私の手をギュッと握り、少しだけ腕の表面をさすると、
彼女は「うん」と大きく頷いた。

「うん、分かった。」
「ええっ! これだけでもう原因が分かるの~!?」
「いっぱい見てきたからね~」


「・・・・・して、原因は?」(*`Д´)ゴクリ・・・


「ストレスだね!(キッパリ)」
「ス、ストレスかぁ~」(´・ω・`)
「身に覚えは無い?」
「うーむ、言われてみれば、確かに、、、、」


「それから・・・・・」
「そ、それから・・・・・・?」(*`Д´)ゴクリ・・・


「カタイ!(キッパリ)」
「・・・・・・わ、分かる?」( ̄▽ ̄;)
「うん、分かる!(キッパリ)」


「ものすごく頑張っちゃう人とか、すぐ気にする人は、
 いつも体に力が入ってるから硬くなるんだよ~。
 だから血行が悪くなってねぇ・・・。身に覚えは無い?」
「うぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・・」_| ̄|○



と言うわけで、

ぶぶの体の硬さは、
プロ中のプロのお墨付きとなったのであった☆


                                                                   (なんだ、このオチ?)(^^;

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強さが欲しい

2010年11月30日 12時21分43秒 | 書き物 (;¬_¬)
さみしん坊。


時々、強さが欲しくなる。
ふらりと自分の思うがまま、
どこへでも一人でも歩いていける、強さが欲しくなる。


大人に囲まれた末っ子だからか、
昔から、
誰かにくっついてばかりの“甘えん坊”だった。
根っからのお祭り女だからか、
感動はすぐに口にするし、
誰かとそれを共有出来るのは嬉しかった。
だから、
どこかへ行くのなら、やっぱり、誰かと一緒がいいな、と思う。


でも、
時々、ソレに疲れちゃったりするし、
ソンナ自分は、“ナニかに依存してる”ような気がして、
ソレは嫌で、
ナニかを変えたくなって、
ソレを切り離したくなって、

時々、突然に、
「ヨイショ!」っと、
自分も、周りの人も、
ビックリする様な【大冒険】に出発しちゃったりもするんだけど・・・・。



でも、
そーーーゆーーーんじゃなくて。

突発的な、
火事場の馬鹿力的な力じゃなくて。

日常的な、強さが欲しいんだ。


一人でも立てる、力。




いつまでたっても私は、
母の姿を、泣きながら探し回る迷子のよう。
あの心細さが、
今も心のどこかに、巣くっている。

ずっと、ずっと、ずっと、ずっと。



なんでこんなに、心許無いのだろう。
この曖昧さは、一体、なんなのだろう?



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わたしの死に顔

2010年11月27日 12時40分02秒 | 書き物 (;¬_¬)
・・・・もしも。

もしも、だ。


神様だとか天使だとか、はたまた悪魔が、
「10年、時を戻してあげようか?」
と言ってきたとする。

つまり、
「若くしてあげるよ」と。


・・・・・・・きっと私は、即座に断わるだろう。
だって、私は『今』の私が好きだから。
10年前の私より、今の私の方がいい。

10年前の私は、もっとツンツンにとがっていた。
考え方が偏っていて、
知らないことも沢山あった。


もちろん。
『今』の私が完璧だなんてこれっぽっちも思っていない。
まだまだ未熟者。
欠点だらけの未完成品。
時々あまりの情けなさに、自分を放り投げたくなることもある。


それでも。

今より更に未熟だった頃の自分には戻りたくない。





もちろん。
“若いっていいなぁ”とは思う。

でも。ね。

未熟なりにも私が失敗してやっと得た“経験”や“知識”を、
“若さ”と引き換えにする気はない。



それならば、、、と。

神様だとか天使だとか、はたまた悪魔に、
「中身は今のままで、体だけ若くしてあげよう」
と言われたとする。

ちょっと魅力的な話ではあるけれど・・・・・。
でも、やっぱりNO。
結構です。

それって、なんかバランス悪そうだもの。



私ごときでも、それなりに色々経験して知識を得て、
少なからず成長してきた。
だから、
これからも、もっともっと、新しい私になれる筈。






人間、人生が顔に出るのだという。
だとすれば、
最期の時、
私はどんな死に顔なのだろう。

それが今から楽しみだ。




2006年11月03日


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さようなら、私の机。

2010年10月14日 08時50分56秒 | 書き物 (;¬_¬)
整理などに、まだまだ時間がかかるので、
今回はとりあえず、昔、書いた物を・・・・。(^◇^;)>

このマンションに引っ越してくる前の、エピソードです。


**************************************************************************

(略)

今回の粗大ゴミの有料化は、
私に、『思い切って古い家具は処分してしまおう』という気にさせた。

私はすぐに“物“に感情移入してしまう。
名前なんか付けたら最後、
どんなにボロボロでも可愛くて仕方が無く、捨てるなんてとても出来なくなる。
(その好例が愛車:ママチャリ梵天丸)(^^;

その為、小学校からの遺物をごまんと抱えたまま、
何度かの引越しをしてきた。


しかし、今度は初の新築分譲への引越しである。
なんとなく今度ばかりは、
きっちりと『新生活』を始めたほうがいいような気がした。

なので。

私はあるモノとの決別を決意した。



・・・それは、勉強机。
ずっと兄のお下がりを使っていた私が
やっと自分の机を買ってもらえたのは、高校二年生になってから。
本当に嬉しかった。

綺麗な木目の、どっしりとしたフラットな机。

思い出がいっぱいの机。

徹夜で試験勉強したのも、
様々な手紙を書いてきたのも、この机。
ここ数年はPCを置いて、メールや仕事をしていた。

私だけの空間。

結婚して家を出るときに、
新居には置くスペースが無く、持って行くかどうかさんざん悩んだけれど、
どうしても妥協できなくて、
やっぱりコレだけは持って行きたい、と、かなりゴネた。
私の嫁入り道具。
一生この机でモノを書いていくんだろうと思っていた。


その机と、さっき、私はサヨナラした。



昨夜、回収してもらう為にマンションの下に運んだけれど、
なかなか背を向けられなくて、
何度も何度も「ごめんね」となでた。
捨てイヌをするような気分だった。

せめて今晩だけでも雨が降らないといい、と思った。

夜も眠れなくて、
何度もベランダから下を覗いては、私の机を見つめた。
今ならまだ間に合う、と思った。

・・・・・。
お昼前、回収のトラックが来たのは音で分かった。
とても、
とても、辛かった。


いま、部屋にポッカリ空いた空間を見つめている。
ここにあの机が戻ってくることはない。
PCは急ごしらえの『机』に乗せて、斜めに座ってやっと打っている。
マウスはイスの上。
もう少ししたら、整理して使いやすい環境にしないとね。




さようなら、私の机。
さようなら、私の机。


2006年09月18日

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