昨日の、新聞の片隅に。
~今年のノーベル平和受賞者
「人権活動家タワックル・カルマンさん」に対する、
米大手放送記者たちによる“英語でのスピーチを強制”~
英語は得意ではないと言う、イエメン人のカルマンさんに対し、
米国記者達は「片言でいい」と、あくまでも英語での会見を強制した。
この様子を見ていた日本人記者が、
会見後、米国記者たちに「失礼ではないか」とたずねると、
「英語は世界共通だ」と猛反発され、
その姿に【自分たちが世界標準】という彼らのおごりを感じた。
・・・・・という小さな小さな記事を受けての、今日のブログ。
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【ターミナル】
2004年 アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
スタンリー・トゥッチ
トム・ハンクスの演技は、まぁいいんだけど・・・・・内容が・・・・。
ハリウッドらしいご都合主義にゲンナリ。
過剰演出。やりすぎ。
【これはきっと、都会のファンタジーなんだ…】と、
無理やり自分を納得させようとしたが、 やはり無理だった。
質の悪い『フォレスト・ガンプ』といったところか。
あれだけお金をかけてリアルなセットを作ったのに、
ストーリーに全然リアリティがない。
同じ“有り得ない話”でも、『フォレスト・ガンプ』の方は
開き直りの美学のようなものがあって、ちゃんと映画として成立していたけど、
本作は、求めているのが笑いなのか感動なのか・・・・・?
全然掴みきれない。
すべてが中途半端。
バランス悪し。
それが、素直にトム・ハンクスの演技に入れ込めなかった敗因だと思う。
あと、もう一つ。
主人公は単に英語を解さないというだけで、知能に問題があるわけではない。
にも関わらず、低知能者ごときの描き方。
観ていて気分のいいものではない。
世界中どこでも英語が通用すると思い込んでいるアメリカ人の、
傲慢さを感じた。
セットの規模も、
アメリカ人至上主義も、
とにかく、ハリウッド映画を象徴している。
2008年09月08日
★★☆☆☆
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先の会見の話だが。
カルマンさんは悩んだ末に、
「(自分の思いを)正確に伝えたい」として、
母国語のアラビア語で語り、それを通訳に英訳させる道を選んだそうである。