「鍛錬」という言葉を、自分自身を奮い立たせる時に使う事があります。
積み上げてこそ身につくような技術については、鍛錬が必要だとかね。
でも、その言葉を使う時って、即効性がある薬のように使ってるところもありまして。
言ってるうちに満足しちゃうんですよ。
「継続は力なり」もそうだな。
仕事は楽な事ばかりじゃないしね。
でも、毎日コツコツ続いている事は、そういう即効性とは遠いところにあるように思えるんですね。
近頃そう思うんです。
やはりコロナ騒動で免疫を意識するようになったからかもしれません。
子供の頃から何度も何度も風邪をひいたりするのは意識してることじゃないでしょう。
遊んでるうちに罹っちゃうわけでね。
それで今の自分がある。
罹って熱を出してる時は辛かったですけど、死なずになんとかこの歳まで来たわけです。
歳を取って腰痛になった時は、二度と同じ痛みはゴメンだと思いまして、そこから毎晩ストレッチを欠かさずにやるようになりました。
今晩もやりますけど、どーして続けられるのか不思議なんですよ。
一日ぐらい休んでもいいと思うでしょ。
多分ね、「気持ちイイ」からなんですよ。
子供は遊びながら免疫を鍛えて、年寄りは快楽の中で腰を鍛える。
鍛錬が好きな人って、おそらく快楽主義なんじゃないかな。
即効性は、薬にしても、言葉にしても、気をつけた方がいいかもな。
飛びつく気持ちは分からないでもないけど。