桃を久しぶりに食べたけど、やっぱり美味いわ。
水蜜ってのがぴったりだね。
子供の頃はこれを一人でたらふく食べたいと思ったものですよ。
学校を卒業して働く歳になって、稼いだお金で桃を10個ぐらい買ってきてさ。
一人でアパートの部屋で食べましたよ。
一気に4個までは食えた。
食べてる途中で美味しいのかどうかも分からなくなってきてね。
残りははどーしたのか覚えていない。
高い寿司もそうだけど、食べ過ぎると有難味が薄まるよ。
美味しいと感じるところまででやめといたほうがいい。
結婚したら、うちは桃やリンゴも二人で半分こだよ。
お皿に桃とリンゴとバナナを細かく切つて盛り付けて、端っこに煮小豆やカステラとか置いてさ。
かわいいもんですよ。
そういうわけで。
バカ食いにこりて、今があります。
アニメの仕事についてから知り合いの漫画家や演出家に、人間に興味を持てと言われた。
それは自分という人間を知るということでもあった。
しかしもともと人間に興味がなかった私は、多くの人と接することもない。
自分に関しては自虐的にしか見つめることができない。
子供の頃からヒーローが好きでヒーローを真似て見たこともあるけれど、やがて自分はヒーローの器じゃないと思うようになった。
一人でコソコソやってるのが好きだからね。
そんなヒーローとは程遠い自分を見つめたところで面白くはない。
しかし自尊心は人並みにある。
だから他人にちやほやされると、心の中にヒーローがよみがえってくる。
ちやほやされて舞い上がってしまうヒーロー。
そんなのいたか?。
そして再び自虐に向かい、妄想に浸る。
なにゆえにそんな人間がいるのか。
時々ぼんやりと考える。
やはり本気で休むには環境を変えた方がいい。
昨日1日ホテルで休んでみて思いました。
環境を変えることで、引きずってた色々なことを諦めるしかなくなる。
つまりスイッチを切るしかなくなります。
昨日のホテルは大浴場がなかったのは残念ですが、心のワクワクスイッチも切るしかありません。
もし大浴場があったら興奮して2回ぐらい行ってたかもしれません。
そしてゆでたタコのようになってダウンしていたかもしれません。
これも神の思し召しでしょうか。
私はスイッチを切りました。
すると心の中に何かがゆっくりと伸びて出てくるような感覚になったのです。
それは喩えると長いムダ毛のようなものでしょうか。
長い翼というよりはムダ毛に近いと思います。
おそらくずーっとしまい込んでいたものが出てきた。
出る幕がなかったんでしょう。
いまも出たままですが、いい気分です。
そいうわけで、いい夢が見れそうです。