新型コロナが「ただの風邪」というのは僕の実感です。
それは基礎疾患持ちの家族や周囲の人の様子や、自分の体調から考えるだけで十分でした。
そして信頼できる先生方の話しを聴いて、おおよそ間違いではなかった事が分かりました。
もちろんパンデミックの経験はないから、その辺の危機意識は足りないです。
今回のコロナ騒動で、僕の実感とテレビの騒ぎ方にも差があった。
これはアニメの仕事で、アニメーターと演出家の間で起きることでもあります。
だいたい演出家はインテリが多いしね。
こちらはアニメーターですから、演出意図に沿って描けばいいだけなんですが、時に実感が邪魔をする事もあるわけです。
テレビにももちろん演出がある。
彼らは世界的なパンデミックに、日本も巻き込まれているように演出しようとしたのでしょう。
それで視聴率が上がればそれでよしと。
やろうとしてるのは、フィクションですよ。
結局、二週間経っても東京は、ミラノやニューヨークのようにはならない。
日本人にとっては毎年の風邪とかわりませんからね。
しかし相変わらずコロナ風邪が怖いと言ってるインテリは、よく本を読むんですね。
そしてテレビに出てきた専門家同様に、ウイルスと免疫と感染症の歴史がバラバラに語られるんです。
僕の実感だと、まあ、今日まで生きてきた年月だけの事ですが、生きてきた環境と時間と体験が全部くっついているわけです。
だからそれが「ただの風邪」と判断したらそれで十分なんです。
そして、免疫とウイルスは切っても切れないものだという事を改めて知りましたしね。
そこには気が遠くなるような長い時間が流れているし、自然免疫の記憶によってコロナウイルスに対応しているという事も分かりました。
それが日本人にとってのファクターX。
感染の波が来る度に、ワクチンなんて打つ必要がないぐらい、集団免疫による抗体ができてるしね。
おかげで東京はミラノやニューヨークのようにはならなかった。
つまり、コロナ風邪を怖がるインテリが、知識を総動員してウイルスの危険だけを語るのは、片手落ちなんだと思いますよ。
「ウイルスと自然免疫のバランス」で語らなければならないという事でしょう。