床屋へ行った。
鏡の前に座る。
何か疲れた顔。
髪は薄くなってきた。
白髪も多い。
還暦を過ぎたオヤジの姿。
♪退職が決まって
髪が抜けてきたとき
もう若くはないさと
君に言い訳したね
君も見たいだろうか
「二十歳の姿」を
長髪頭のメモリー
どこかでもう一度
フォークソングを夢中で聴いていたあの頃。
髪の毛はフサフサであった。
髪の毛は黒々していた。
髪の毛で耳は隠れていた。
髪の毛が目の前にあった。
時が経てば頭の髪の毛も変わってくる。
「フサフサの髪の毛」をもう一度。
床屋の鏡の前でそんなことを思ってしまった。
バンバンのヒット曲『「いちご白書」をもう一度』
作詞、作曲は荒井由実さん。
ユーミン自身も歌っている。
ばんばひろふみさんの歌声も悪くはないけど、
ユーミンが歌うと一味違って心に響く。
この歌も永遠の名曲かな・・・。
「いちご白書」をもう一度/松任谷由実
>就職が決まって髪を切ってきた時
>もう若くないさと君に言い訳したね
心に響きます。
心に響きますね。
こういう名曲が最近生まれてこないのが寂しいと思っています。
70年代から80年代。
たくさんの名曲が生まれた良き時代でしたね。
感銘を受けたばんばさんが、この人の曲でヒットしなかったら
もう歌うのを辞める覚悟で依頼したのだと。
そしてヒットしたのは曲の良さもありますが、
ばんばさんのボーカルも良かったからと思います。
ユーミンが学生運動をテーマにした曲を作るのも意外でしたが、
やっぱり名曲と思います。
ユーミンと学生運動とが結びつかない。
この意外性。
そこにユーミンの感性の素晴らしさを感じています。