覆面評論家 改

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日本の弥栄を祈念

セルティックOBに絶賛されてスペインが遠い 中村俊輔

2006-03-21 09:38:35 | 中村俊輔
セルティックの日本代表MF中村俊輔は、リーグ杯決勝ダンファームリン戦で3―0の勝利に貢献した。セルティックのOBたちが、試合後のロッカールームで中村俊輔を取り囲んだ。「君の足は魔法だ!」「契約を延ばしてくれ!」日本の誇るファンタジスタを口々に絶賛した。

優勝は皆で勝ち得たものであるが、チームの中での貢献度は、シーズンを通して№1であることは間違いない。得点、アシストの数字以上の貢献している。直接点に絡まないことに、地元新聞の酷評は恒例行事だった。しかし監督は中村俊輔の良き理解者であり、庇い続けた。

中村俊輔の加入により、セルティックは必殺のパスと自在の攻撃力を得た。セルティックの選手は攻撃ばかりに気が向いている。スコットランドリーグ全体が繊細な攻防よりも、激しい肉弾戦が主体だ。セルティックにチーム戦術のまとまりができた事も、中村俊輔の手柄の一つだ。スペースが空けば丹念にフォローしている。中村俊輔のフォローがあればこそ、後ろの状況を気にすることなく、セルティックの選手達は攻撃に参加できたのだ。

やはり中村俊輔のパスはワールドクラスだ。40mのロングパスを簡単に決めてしまう。このパスがあればチーム戦術が崩壊しても、一撃で敵陣を切り裂くことができる。日本代表戦でも、中村俊輔がボールをキープしたとたんに、チーム全体が動きだすのも頷ける。正確なボールコントロールと状況判断能力の高さは世界でもトップクラスだ。受け手の選手の能力が高ければ、中村俊輔は無尽蔵にボールを供給するだろう。

中村俊輔はセルティックのOBに後ろ髪を引かれて、スペインに移籍しづらくなった。中村俊輔の真価が理解された以上、なかなか離してくれないだろう。こうなったらリーグ戦優勝は当然だが、チャンピオンズリーグ(CL)優勝も狙いたい。優勝できたら奇跡だが、頂点を極めたら解放してもらえるはずだ。中村俊輔1人でどうにかなるものではないが、セルティックのゴツイ攻撃陣と、中村俊輔の黄金の左足があれば少しは暴れることができるかもしれない。

30歳過ぎてもスペインへの移籍は可能だ。そのためには全ての能力を全開させる必要がある。フリーキックの精度もまだだめだ。ボールが己の身体の一部と化すまで練習する必要がある。












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