覆面評論家 改

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長谷川穂積VS「PRIDE」  悩む徳山昌守

2006-11-04 08:38:40 | 格闘技
ボクシングのWBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守(金沢)の、大みそかのPRIDE参戦が検討されていることが明らかになった。日本ボクシングコミッション(JBC)は徳山昌守サイドへ事情聴取を行う予定である。最悪の場合はタイトルはく奪となる可能性もありえるようだ。

一方でWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(千里馬神戸)との世界戦のプランもあり、去就に悩む徳山昌守の動きが慌しくなってきた。

ボクサーが総合格闘技に移籍することについては、西日本ボクシング協会が追放処分にすることを既に決定している。過去の例では引退した日本チャンピオン級のボクサーがほとんどだった。しかし今回は現役世界チャンピオンの徳山昌守である。格闘界を揺るがす一大事である。

格闘ファンとしては現役世界チャンピオンが、総合格闘技で暴れる姿を観たい。世界最強の総合格闘技を目指すPRIDEも、徳山昌守はヨダレがでる存在だ。ライト級王者の五味隆典を対戦相手とし虎視眈々と狙っている。徳山昌守を手に入れれば、あらゆる分野の世界最強の格闘家が集まっていることの証明になるからだ。

徳山昌守は長年に渡るボクシングの激闘により、燃え尽き症候群のような状態だ。モチベーションをなくし引退まで示唆した。金沢会長の説得で引退は回避したものの、やる気を全盛時の頃のように熱くさせられないのだろう。

原因は肉体的な限界というよりも、精神的な慢性疲労だ。長谷川穂積を相手にし最高のコンディションで戦えるのなら、PRIDE参戦はやめボクシング界にとどまるべきである。しかし中途半端な気持ちで長谷川穂積と対戦すれば後悔する試合内容になる。場合によっては綺麗に引退することも必要だ。

ボクシングで潔く引き際をきめられれば、徳山昌守の今後にも好影響だ。引き際を誤ってPRIDEに参戦するか、気持ち良くするかで全く違ったものになってしまう。



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