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秋の実:車輪梅

2023年11月11日 | 花さんぽ・花めぐり

庭木や生け垣として古くから栽培されている「シャリンバイ(車輪梅)」(Rhaphiolepis indica var. umbellata) 

和名の由来は、花が梅に似て、枝や葉が輪生状に出ることに因む。

樹高:1〜4mになるため、「タチシャリンバイ」とも呼ばれる。

バラ科シャリンバイ(ラフィオレビス)属の常緑低木~中高木  

本州~九州、朝鮮半島・中国大陸・フィリピン・ボルネオに分布。

果実は直径約1cmの球形で、10~11月に黒紫色に熟す。

花期:5~6月 花径1cmほどの白い5弁花を咲かせる。

葉は濃緑色で光沢があり、楕円形で革質。

塩害など環境圧に強く、公園や道路の植樹帯などによく植えられている。

なお、樹皮は煎汁を「大島紬」(奄美大島産)の染料に利用します。

葉に丸みがあり樹高の低い変種「マルバシャリンバイ(丸葉車輪梅)」(R. umbellata var.integerrima

シャリンバイより葉の幅が広く、広倒卵形または広楕円形。樹高は1.0mほど。

本州(中部以西)、四国、九州の暖地の海岸付近、朝鮮南部に分布する。

葉が小さいのが特徴の変種「ヒメシャリンバイ(姫車輪梅)」(R. indica  var. umbellata  f. minor

常緑低木  花期:4~5月 新芽が赤く上品で、小葉で詰まった草姿は垣根に向く。

ベニバナシャリンバイ(紅花車輪梅)」 常緑低木 花期:3~5月

中国南部原産のインディカ(R. indica cv.)の園芸品種や、インディカ(R. indica)とシャリンバイ(R. umbellata)との交雑種が数種が流通

インディカの園芸品種。’スプリング・タイム’R. indica ‘Spring Time’) 

生長が早く濃い目のピンク花を咲かせる。

インディカの園芸品種。’ミノール・マキノ’R. indica ‘Minor Makino’) 

淡いピンクの花が咲くが、葉の幅が狭く、新葉の赤みが強い。