脊振山系麓で暮らすワイルドな友人夫婦

今年4月定年退職したアチさんの先輩でもあり友人のYさん夫婦が念願の自給自足生活をスタートさせて２ヶ月余りが経ちました。購入した植樹林４０００坪の土地に彼らが移り住んだ頃は電気も水道もありませんでした。やっと九電にお願いして電気は来ましたが、水道は敷地内を流れる沢からYさんが自力で引いたのです。勿論TVの電波は届かず、やっとインターネットだけが出来る生活。

水源となる湧き水には覆いを被せてある。

飼っている犬５匹と陸亀の８人住まいは８畳ほどのプレハブです。「毎日がキャンプみたいな生活だよ」とYさんは長年の夢がかなって嬉しそうですが、奥さんは最初の頃は毎晩泣き明かしたと語っていました。だって周りには一軒だって家が建っていず、月明かりがない新月の頃（今時分は）漆黒の闇だって云うじゃありませんか。
それでも「近くの牧場からとれたての牛乳を分けてもらったり、集落に住む方たちが白菜、きのこ、大根を届けて下さるので野菜はすべて戴き物よ」と、話される時の顔には笑顔が浮かびほっとします。
「居直ってもう自然に寄り添って暮らすしかないと決めてから楽になった」という言葉が印象的でした。

２回目の訪問でどこも変わっていないように見えますが、写真を見比べると変化がありました。２ヶ月前と比べると随分掘り起こしが進んでいました。根が深く土に張っているために重機の故障が絶えず作業が思うように行かないそうです。

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表札の周りには百個以上の球根が植わっているという。いっせいに花が咲き出す春が待ち遠しいです！

Y農場を後にして蛤岳へ向かいました。犬井谷から登り、山ノ神ルートと蛤岳周遊はわずか３時間弱で終りました。すっかり葉が落ちた裸木の自然林に陽が射し込み明るい山中。包み込むような温もりをまだまだ味わって居たいけれど秋の陽は釣瓶落としですから、早々と下山するしかありません。

水田平子がまだ沢に咲いていました。ちっとも寒そうでないのが不思議です。
キッコウハグマはさく果になって白い髭がお似合い！