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例年、石楠花やミツバツツジはゴールデンウイークぐらいが見どころだけど、今年は待ちきれずに花々が咲き出す予感がし、偵察を兼ねてシャクナゲ尾根へ向かう。埋まった駐車場に間違いなく咲いていると確信した。たぶん、ネットや口コミで知った登山客が押し寄せているのだろう。無理をしないウナギテ沢~中山越~舞岳~黒木と軟弱コースで巡ることに~。
登山口までの林道歩きは新緑が眩しいほど
沢は少雨ですいすい渡れるほど。待ちきれないギンリョウソウは土から頭を出している。
楚々としたタニギキョウも岩の上で
予定通り早めのランチを中山越で摂る。メニューはサンドイッチとスープにフィッシュソーセージ。ハムが登場するまでソーセージはありがたかった。お弁当に輪切りにしたフライパンで焼いたもの、半月切りでサラダに入れてあったりした。子供時代はあると嬉しくて「やったー」と思ったもの。懐かしい味は多くの添加物が含まれていると悪者にされて久しい。何十年ぶりに食べたソーセージは今では無添加となり、登山ではお手軽にたんぱく質補給として役立つようになった。懐かしさに浸りながらかじっていると、似たような時代を過ごした幾組もの登山客らが「こんにちは」をかわしていった。
歩きはじめてまもなく舞岳と経ヶ岳の別れ際に、樹下の木漏れ日に寄り添い合うように5つの筆竜胆が咲いていた。「愛らしい!」
さあさあ本日の主役石楠花のご機嫌は?
表年だろうか、凄い凄い!尾根伝いに石楠花のプロムナードがずっと続いている。山頂付近は3分咲きぐらいだが下るにつれて満開となっていた。ミツバツツジとの饗宴も観られお腹一杯!
途中の見晴らし岩場でコーヒーを啜っているとKさんに出会った。3年ぶりの邂逅だったが北海道から11か月ぶりに戻って来たという。北海道の山の話をしながら下りを1時間ほどご一緒した。北海道の山は新緑が来る前に山がいったんグレーになりそれが少しづつ緑に変化していくそうだ。とても印象深い表現だった。滞在しないと見れない山の景色だろうなぁ~。