晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

大崩へGO!①

2010年05月06日 | 
4月29日
長崎から5、5時間後(朝食と休憩時間含む)くねくねと山奥へ続く天空道路を抜け、次は急降下です。やっと山あいに小さな集落が見えました。緑豊かな田園風景と急峻な峰々をバックに、清澄なオオルリの囀りとどどっと流れる急流の音が響いている上祝子(かみほうり)の村でした。西南の役で西郷隆盛を泊めた家が重要文化財として残っていたのには驚きます。こんな辺鄙な村まで合戦に巻き込まれたとは・・・
これほど贅沢な環境を少しでも長く味わいたいと思わない人が居るでしょうか?
即、予約していた大崩ロッジが安価な割には清潔で居心地良かったのもあって延泊を申し出ました。

中央は木山内岳(きやまうちだけ)


大崩山の白く光る岩峰や岩壁は花崗岩でできている


険しいといわれる大崩山を用心し、前日は偵察にあて、時間があれば三里河原ルートを行ける所まで行こうと計画しました。午後3時半、登山口付近の狭い道路片側にはまだ30台以上もの車がびっしりと駐車していました。
歩いて20分ほどもすると大崩山荘が見えてきます。中を覗くとシュラフやザックが置いてあるだけで人の気配はまったくありません。ガイドブックに、登り時、山荘前の河原(坊主尾根分岐)を渡渉できるかどうかを必ず確認することとありました。なるほど、向こう岸から渡って来る登山客は簡単には渡れそうになく、あちこちしながら渡渉地点を探している姿が見えます。渡って来る男性に訊ねると「今日は水量が多いけれどたぶん明日は引いて、もっと渡りやすくなるでしょう」とのこと。

行程はガイドブックによると7時間ですが、下ワク、中ワク、上ワクも巡るつもりなので8時間以上は覚悟しておいたほうがよさそうです。明日に備え偵察を一時間半余りで切り上げ『美人の湯』でお湯を浸かることにしました。



親切な管理人さんに差し入れしてもらったお米で炊いたご飯に舌鼓を打ちながら、簡単料理で夕食を済ませました。
時折どどっと水流の音が地響きのように聞こえる闇に、満月が夜空にこうこうと輝いています。
毎度のことながら睡眠導入剤が効かない私は、poleの健やかな寝息を聞き何度も寝返りを打ち、朝方ようやくまどろみました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ただいま | トップ | 荒々しい岩峰と岩尾根に優し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事