堂蓮記<北海道富良野成田山布部不動堂>

毎月の『御心言』と不定期の『祈願講釈』と徒然なるままの箴言・戯言・読書感想等・北の大地の坊主富良野生活記。

〈各々方々の呟きより・@curatorshinya〉より……#japan #hokkaido #furano #nunobe #仏教 #大乗仏教 #...

2020-04-27 14:30:54 | 日記
@curatorshinya
「7日間ブックカバーチャレンジ」Day 4
ジョルジュ・デュメジル
『神々の構造 印欧語族三区分イデオロギー』
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フーコーやレヴィ・ストロースに多大な影響を与えたことで知られる、神話の構造概念を作り上げたジョルジュ・デュメジルの代表作。原印欧語族の社会と宗教および神話を「主権」「戦闘」「その他生産など」の三つに区分して、このイデオロギーが社会的、宇宙的世界観の主要部分を構成していると唱えた。


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インド神話の『マハーバーラタ』と北欧神話の『エッダ』が同じルーツを共有している話とか、目から鱗が落ちるとは、まさにこのことかという話が満載。デュメジルの話を私にしてくれたのは、新幹線の研究をしていたパールシー系インド人のサロシュ君だった。


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フレディ・マーキュリーがパールシー(ゾロアスター教徒)なのは知っていたけれど、初めてゾロアスター教徒の方とお会いしてお話した経験は、私がユーラシア研究を始める一つのきっかけにもなった。サロシュ君、ありがとう!


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「7日間ブックカバーチャレンジ」Day 5
トマソ・カンパネッラ『太陽の都』
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シュタイナーやヨーゼフ・ボイスに影響を与えたトマソ・カンパネッラの『太陽の都』(1602)。


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自らの死を悟ったボイスは晩年にカプリ島を訪ね、トマソ・カンパネッラの『太陽の都』をイメージした、太陽光を受けたレモンの自然エネルギーで光を放つ『カプリ・バッテリー』(1985)を作った。


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カトリック修道士であるにも関わらず輪廻転生を信じていたトンマーゾ・カンパネッラは、信仰と自然科学の間で揺れていた。カンパネッラの動揺は、カトリックであるにも関わらず、輪廻転生への思いから、晩年に仏教へと傾倒して行ったボイスの姿にも重なる。


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このトマソ・カンパネッラのトマソとは、実は彼が修道士になった時に付けた聖職者名で、本名はジョバン・ドメーニコ・カンパネッラ。これが宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』(1934)に登場する少年ジョバンニと、その旧友カンパネルラの起源になったと考えられる。


@curatorshinya
信仰と自然科学の中で揺れるトマソ・カンパネッラの心理的動揺を、宮沢賢治は同一人物の異なる現れとして描いたのではないか?だとしたら、銀河の中で溺れ死んだカンパネルラと、それを観察したジョバンニは、生きたまま死んでいる同一人物だということになる。


@curatorshinya
日蓮への酔心から国柱会に入会し、日本のファシズムに加担した宮沢賢治の動揺する世界観から生まれた、生きたまま死んでいる同一人物とは、まるで『シュレーディンガーの猫』(1935)を先取りしているかのようだ。


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