家内が一冊の本を買ってきました。
タイトルは東北弁で「おら おらで ひとり いぐも」
※「私は、私で、一人で行きます」
第158回芥川賞受賞作品です。
作者は63歳の新人作家「若竹千佐子」さん。
本の帯には、新たな「老い」を生きる為の感動作とあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/b4/575a42b1660b7cc9af926c77c1b9879a.jpg)
又、これは青春小説に対して玄冬小説であるとも。
話はそれますが、昔の人(孔子の『論語』時代)は人生を四季に例えそれぞれに色分けをしたらしい。
春は青(青春)、夏は朱(朱夏)、秋は白(白秋)、冬は黒(玄冬)
青春(青年)
朱夏(壮年、働き盛り)
白秋(中、高齢者)
玄冬(老人)
ということはこれは後期高齢者が読む本?
早速に読みました。
いきなり「あいやー、おらの頭このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが、
どうすっぺ・・・・・」
「てしたごどながねでば、なにそれぐれ」
「そういうおめは誰なのよ」
「決まってだら。おらだば、おめだ。おめだば、おらだ」
主人公の名前は「桃子さん」
推察するに、私より4歳ほど上の年齢と思います。
旦那さんを心筋梗塞で亡くし、息子一人と娘一人がいるが今は一人暮らし。
この桃子さんの頭の中には桃子さんの過去の出来事、旦那さん・息子・娘・孫のこと、
今の日常生活の意識(考え方)について語る多くの人が住んでいて、あれこれと賑やかに話します。
主人公の年齢が私と同世代であり、ところどころ「ウン そうやな」と共鳴する箇所も多くあり
あっという間に読んでしまいました。
芥川賞のイメージから難しい言葉や表現が・・・と思っていたが、リズム感ある文体で読みやすかった
です。
人間、誰も青春~玄冬を経験します。
それぞれの年代で考え方が違うかも知れませんが、その本質は一緒。
ラストで孫(さやかちゃん)と話すシーンがあります。
「おばあちゃん、窓開けるね」
「あ」
「おばあちゃん、来て来て早く」
「はあい」
「今、行くがらまったでけで」
「春の匂いだよ。早くってば」
久しぶりに読んだ本です。
タイトルは東北弁で「おら おらで ひとり いぐも」
※「私は、私で、一人で行きます」
第158回芥川賞受賞作品です。
作者は63歳の新人作家「若竹千佐子」さん。
本の帯には、新たな「老い」を生きる為の感動作とあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/b4/575a42b1660b7cc9af926c77c1b9879a.jpg)
又、これは青春小説に対して玄冬小説であるとも。
話はそれますが、昔の人(孔子の『論語』時代)は人生を四季に例えそれぞれに色分けをしたらしい。
春は青(青春)、夏は朱(朱夏)、秋は白(白秋)、冬は黒(玄冬)
青春(青年)
朱夏(壮年、働き盛り)
白秋(中、高齢者)
玄冬(老人)
ということはこれは後期高齢者が読む本?
早速に読みました。
いきなり「あいやー、おらの頭このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが、
どうすっぺ・・・・・」
「てしたごどながねでば、なにそれぐれ」
「そういうおめは誰なのよ」
「決まってだら。おらだば、おめだ。おめだば、おらだ」
主人公の名前は「桃子さん」
推察するに、私より4歳ほど上の年齢と思います。
旦那さんを心筋梗塞で亡くし、息子一人と娘一人がいるが今は一人暮らし。
この桃子さんの頭の中には桃子さんの過去の出来事、旦那さん・息子・娘・孫のこと、
今の日常生活の意識(考え方)について語る多くの人が住んでいて、あれこれと賑やかに話します。
主人公の年齢が私と同世代であり、ところどころ「ウン そうやな」と共鳴する箇所も多くあり
あっという間に読んでしまいました。
芥川賞のイメージから難しい言葉や表現が・・・と思っていたが、リズム感ある文体で読みやすかった
です。
人間、誰も青春~玄冬を経験します。
それぞれの年代で考え方が違うかも知れませんが、その本質は一緒。
ラストで孫(さやかちゃん)と話すシーンがあります。
「おばあちゃん、窓開けるね」
「あ」
「おばあちゃん、来て来て早く」
「はあい」
「今、行くがらまったでけで」
「春の匂いだよ。早くってば」
久しぶりに読んだ本です。