2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 外岡秀俊著 『3.11複合被災』(岩波新書)

2012-05-29 12:37:24 | 読書
本書は、大地震、火災、大津波そして原発事故という「複合被災」について、書かれています。
「はじめに」で、崩れたものとして、「地震予知」と「安全神話」があげられています。いずれも、専門家と呼ばれる人々に慢心があったことがその原因となったのではないだろうか。
第一部の「地震と大津波」では、著者が被災地に行った際のルポ、第二部の「原発被災」では事故の経緯、避難及び被曝低減に関することが記載されている。
昨年3月まで朝日新聞に勤めていた著者は、「新聞やテレビは、(略)復旧や復興がこれほどにもで遅れたことについて、その構造のいびつさや政治の貧困を、鋭く追及してきただろうか」(264ページ)と批判している。
5月29日読了。
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