本書は、姜さんの半生について書かれている。今から約40年前の独裁政治下の韓国に行って帰国(「再入国」)して、日本名を捨て、現在の名である「姜尚中」で生きることを決心した経緯も含まれている。
姜さんは、「「在日」についてのイメージを壊したかった」(189頁)からメディアでの登場を増やし、その結果が「ある烙印を押された少数者には、ある特定の世界への窓口しかあてがわれないのか。仕切られた目に見えない壁を壊し、もっと自由に多様な世界の出来事について語り、それがメッセージとなって人々の目や耳に届けば、新しいアイデンディティの発見につながっていく」(190頁)こととなるという「期待」をもっている。
また、「在日」について、「植民地支配の意識が完全に断ち切れていないため、日本人に限りなく近く、しかし「非日本人」にとどまる」(190頁~191頁)としている。
民主党は、外国人地方参政権関連法案の今国会への提出を断念したようが、「外国人」といっても、その多くは「在日」の人だ。やはり、この社会は、排他的なんだなと思いをもって、本書を読んだ。
初出は2004年3月講談社から、文庫化は2008年1月。
姜さんは、「「在日」についてのイメージを壊したかった」(189頁)からメディアでの登場を増やし、その結果が「ある烙印を押された少数者には、ある特定の世界への窓口しかあてがわれないのか。仕切られた目に見えない壁を壊し、もっと自由に多様な世界の出来事について語り、それがメッセージとなって人々の目や耳に届けば、新しいアイデンディティの発見につながっていく」(190頁)こととなるという「期待」をもっている。
また、「在日」について、「植民地支配の意識が完全に断ち切れていないため、日本人に限りなく近く、しかし「非日本人」にとどまる」(190頁~191頁)としている。
民主党は、外国人地方参政権関連法案の今国会への提出を断念したようが、「外国人」といっても、その多くは「在日」の人だ。やはり、この社会は、排他的なんだなと思いをもって、本書を読んだ。
初出は2004年3月講談社から、文庫化は2008年1月。