2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 安田浩一著 『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(講談社)

2012-06-20 00:09:37 | 読書
本書は、雑誌『G2』6号及び7号に掲載の「在特会の正体」を加筆などをしたものです(365ページ)。
在特会の代表や会員の素顔、同会に失望して離れていく者、同会のターゲットの拡大(被爆者団体、反原発運動、フジテレビなど)についての取材がなされている。
安田さんは、在特会とは何かとの質問には、「あなたの隣人ですよ」と答えるそうです(364ページ)。つまり、同会は「社会の一部」であると(同)。また、人々の「心のなかに潜む小さな憎悪」が同会を生み出し、育んでいる。街頭での同会会員はそのうわべに過ぎず、深いところで憎悪が複雑に絡み合っているとも(365ページ)。
安田さんの言うとおり、憎悪でつながっているなら、差別言動をするのは当然の帰結だろう。しかし、憎悪の感情はそんなに長く持てないので、そのうちに変化が起こる可能性がある。
結局、在特会が目指すものがさっぱりわからなかった。多分、代表や会員もわからないのではないだろうか。

6月20日読了。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読書 辻村みよ子著 『ポジテ... | トップ | 大飯原発再稼働反対デモ »

読書」カテゴリの最新記事