電気のお兄さんのお話。

クーラーの調子が毎年運がよければ冷える。くらいの感じになって来たので、思い切って新しいものに買い換えました。
室外機から突然発火!なんてことになっても怖いし。



とある雨ザーザーぶりの日。
クーラーの取り付けのお兄さんがやってきました。

「え？クーラーのとりつけってひとりでできるんかなあ？」と心配でしたが、ちゃんとお兄さんはできました。



室外機だから外なんだけど、その取り外しと運ぶのでもう泥んこのべちょべちょ。

部屋に入って来た時「すみません。こんなに服が汚くなって」と汚れと汗と雨ですごいことになったお兄さんが言いました。

風邪をひいてもいけないし、もう古着に出そうと思っていた主人のＴシャツとタオルをお兄さんに「これ、もう捨ててもいいＴシャツだから良かったら着替えてくださいね。これに汚れたTシャツを入れてくださいね」とスーパーの袋を一緒に置きました。

すると「ありがとうございます。じゃあ仕事が終わったら着替えさせてもらます」って、へたに遠慮されるより、気持ちいお兄さんでした。


作業が終わったのは夜の7時半。もう暗くなっていました。

お兄さんは乾いたＴシャツに着替えていました。


飲み物だけがいいのかなあと思ったけど、「もし良かったらどうぞ。」とおかかのおにぎり二つと、晩ご飯に作っていた、焼きそばとかぼちゃの炊いたのと、小松菜とじゃこと油揚げの炊いたのと、茄子と豚肉の味噌炒めをお皿に盛って、お茶といっしょに出してみました。
するとお兄さん「ええんですか？いただきます！」と喉に詰まりそうな勢いでたいらげてしまいました。

聞けばあと一軒修理に行くとのこと。


「僕大阪から出てきて岡山で結婚したんす。


でも離婚してしまったし、実家にも連絡もしてないし、何年も帰ってないから、こんな料理久し振りで、ほんま、身に染みました。
ごちそうさまでした」

と話をしてくれました。


私が言うのもなんだけど「人生色々あるから、大丈夫。実家には電話してあげてくださいよ。」なんて話をして、「おむすびまだあるよ！」というと目がきらっとなったから、余分に作っていたおむすび2個と煮物のおかわりを出してあげました。

お兄さんはまた喉に詰まりそうになりながら、あっという間にたいらげてしまいました。

あの様子だともしかしてお昼も食べてなかったのかもしれないです。

お兄さんはおむすびを頬張りながら、クーラーのことを熱く語って、また次のおうちに出発していきました。


サッカーの長谷部 誠選手は、一生懸命な人を見ると言葉にならないくらい感動してまた元気をもらうそうです。
長谷部さんがそんなに感動する相手は自転車の前後に子供を乗せて走るお母さんや、暑い中、汗だくになってはたらく作業員の人なんだそうです。

わたしは長谷部さんみたいに感動したわけじゃないけど、子供たちに電気のお兄さんのことを熱く語りました。
でもうるさがられてしまった。(涙)

お兄さんに幸あれ！
と遠ざかって行く車を見送ったのでした。

新しいクーラーは勝手にフィルターのお掃除をしてくれるお利口さんで、10年間は何にもしなくていいそうです。

快適快適。


ついでに思いだしたこと。

そういえば今年もう一人忘れられない電気のお兄さんがいました。
インターホンが壊れて新しいものに買い替えた時のこと。

お兄さんはまだ10代くらいで、一緒に来た先輩の人にすごく細かいことから指導を受けていました。

ちょうど友達のお子さんにこの3月に高校を卒業して、就職をした息子さんがいたので同い年くらいくいかなあと思って、「今年卒業して就職したばかりなんですか？」と何気なく聞いてみました。

お兄さんは「俺、高校出てないんス。遊んでたら、大将が拾ってくれて、今の仕事しとるんです」って教えてくれました。

私はちょっと高校を卒業して就職っていう固定観念で聞いてしまったなあと思って、反省しました。

だけど大将の電気屋さんは本当に丁寧な仕事をする人で、とてもいい人だった。

このお兄さん、この大将に仕事を教えてもらったら間違いないわ―と思いました。

そんな思い出でした。


急にお知らせ


今夜の深夜。
OHK(岡山香川しか映りません）のゆるあつ。
何と先日急にNHK岡山に訪れた浅越ゴエさんが、ハートプラザの紹介や、偶然スオープンスタジオで打ち合わせをしていた魚住アナウンサーともお話をされたそうです。

どこまで放送されるのかわからないけど楽しみです。

おまけ
これなーんだ？










ハイビスカスが萎んだあとでした。