春待草の独り言

日々思ったこと、感じたことを日記代わりにつづっていきたいです。昨日コブクロライブに行った記念に。

映画『おくりびと』をみてきました。

2008年10月11日 | 思い出
話題の映画ということで先日友人と行きました。

『ひとはだれでもいつかおくりびと、おくられびと』になるんですね。

納棺師。という職業があるのを初めて知りました。

病院勤務時代、亡くなった方の体をきれいにして着物を着替えさせ、顔色が元気に見えるよう、お化粧をしてご家族にお返しするのはナースの仕事でした。
エンゼルセットという箱にそのとき使うものが入っていました。

看護学校に入った時最初に習ったのは『紐の結び方』でした。

縦結びは亡くなった方の着物の結び方なんです。

スーパーや、お店でエプソンの紐を縦結びにしてる人をみると、なおしてあげたくなってしまいます。

この映画は本木さんがインドの旅と本を通して納棺の世界を知り、第三者が初対面の遺体を抱き、その旅立ちを手伝う、という行為に新鮮な驚きがあり、映画『おくりびと』の企画に繋がったそうです。

本木さんの納棺師の仕事はとても美しく、練習をされたんだなあと感じました。

以外に笑えるところもあり、『悲しくはありません』日本の四季の移り変わりも感じられる作品でした。

もっくんが旦那さんだったらなあ~と一緒に行った友人もちょっと思ったそうです。

私は新卒の時一回だけ先輩と亡くなった方のお世話をさせてもらいました。
あら。二回だったかも。
たしか2年目に『坂本のじいちゃん』とよばれていた患者さんが亡くなって先輩と一緒にストレッチャーを押してエレベーターに乗った時涙が止まらなくなって。
そのとき先輩が『いいなあ。私はもう慣れてしまって涙が出なくなったんよ。あなた、この涙をいつまでも覚えておきなさいよ』といわれたのをはっきりとおぼえています。
ちなみに生きている方は足先が進行方向に向きますが、亡くなった方をお乗せした時は逆に頭側が進行方向になります。
看護学生だった時死産で生まれた赤ちゃんをお母さんにみせないように奥へ連れて行き、助産師さんといっしょに元気なあかちゃんと同じように身長や体重をはかり、きれいにして着物を着せてあげてお父さんだけに抱っこしてもらったのも、今思い出しました。

あと一回は主人のおばあちゃんが亡くなった時。
家で亡くなったので家族や親族できれいにしてあげることになり、
義母が『きょうこさん、看護婦さんじゃったからどうやるかしっとるよなあ』と言われ、少しお手伝いさせてもらいました。

一見の価値あり。の映画でした。

いろんな職業の方がいて世の中回っているんだなとしみじみ感じました。
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