映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

海賊と呼ばれた男

2017-01-15 21:30:04 | 日記
海賊と呼ばれた男(2016年12月10日公開)
監督:山崎貴(「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」)



 日曜日の夕方、毎週観ている「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」の録画予約をして、自宅近くにある映画館に足を運んだ。目的は、岡田准一演じる「海賊と呼ばれた男」。

 「永遠の0を超えている」
 そう思うほど、かつて経験したことがない感動と多くの学びに満ちた作品だった・・・。

 舞台は福岡県北九州を皮切りに、東京、満州、イランを往還しながら、石油商・国岡鐵造(出光興産創業者・出光佐三がモデル)の20代から90代までを岡田准一が熱演している。
 国岡商店の人たちの自らの仕事に対する誇り、そして相手を納得させる説得力、さらに初志を全うしようとする揺るぎない熱意。自分自身を振り返りながら、果たして今どうなのだろうかと考えさせられた。
 また、店主・国岡鐵造という希に見るリーダーの先を見通す力と決断力、そして部下・従業員への愛。海賊と呼ばれた強面の裏にあるそうした優しさが感動を誘った。
 さらに、どんな状況に陥ろうと「これが我々の仕事なのだから」という彼らの覚悟。
 それは、クライマックスへとつながり、正義を貫くことの大切さを教えてくれた。
 最後の最後、90歳を前に人生の終焉を迎えようとしているとき、若い頃の誤解とそれに伴う悔恨の情が湧き上がり、呆然とする鐵造の姿にも心を打たれる。
 エンドロールを眺めながら涙が止まらず、「もう一度観たい」そう思った作品だった。(あくまでも個人の感想です)

(他のキャスト)
 出演者:綾瀬はるか、吉岡秀隆、染谷将太、小林薫、光石研、堤真一、近藤正臣
     國村隼、黒木華 他

 今や岡田准一は,ジャニーズ系で最も活躍している俳優と言えよう。
 映画少年が観た映画作品だけでも次のとおりである。

・花よりもなほ(2006年6月3日公開)共演:宮沢りえ
・SP THE MOTION PICTURE「革命篇」(2011年3月12日公開)共演:真木よう子
・天地明察(2012年9月15日公開)共演:宮崎あおい
・図書館戦争 (2013年4月27日公開)共演:榮倉奈々
・図書館戦争 THE LAST MISSION(2015年10月10日公開)共演:榮倉奈々
・永遠の0(2013年12月21日公開)共演:井上真央
・蜩ノ記(2014年10月4日公開)共演:堀北真希
・エヴェレスト 神々の山嶺(2016年3月12日公開)共演:尾野真千子
・海賊とよばれた男(2016年12月10日公開)共演: 綾瀬はるか
 ※岡田君も良いが、共演の女優陣も実に良い。

 彼の出演作品で最も印象に残っているのは、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(2014年1月5日~12月21日)だろう。信長、秀吉、家康 これら三人の天下人に軍師として仕えた猛将黒田官兵衛を好演した。

 なお、映画少年が次に観たいと思っている作品が「沈黙~サイレンス~」(2016年アメリカ)である。今回予告編を観てそう思った。
 遠藤周作原作のこの作品は、江戸時代初期のキリシタン弾圧下の長崎における隠れキリシタンと西洋から来た宣教師の物語である。(1月21日より全国ロードショー)


 

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