映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

映画少年が選んだ「医療ドラマ」

2017-04-30 05:29:06 | 日記
前回の 続「学園ドラマ」で米倉涼子の「35歳の高校生」を紹介したが、米倉といえばやはりこれだろう。

「Doctor-X ~外科医・大門未知子~」(2013年~)
 

 「私、失敗しないので!」のセリフが有名だが他にも、
 ✩じゃあ聞くけどさ、この世に失敗が許される医者がいてもいいの?医者は失敗しちゃいけないんだよ(自信というより責任感だろう)
 ✩あんたにすりゃあの患者は大勢の中の一人かもしれないけど患者にしたら医者はあんた一人!(これは教員にも言えること)
 ✩私には上も下も横も斜めも関係ありませんけどね(そうした関係に左右されず信念を貫くということか)
 ✩わたしはムダな業務はいたしません。(院長回診の)大名行列なんて、医師免許のないエキストラでもできるし、患者さんにとって迷惑なだけでしょ(実際の現場ではどうなのだろうか)
 ✩あんた、医者なんでしょ。国とか、10年後の世界の1億人とか、そんな御託並べてる暇があったら、目の前の患者 救ったら?(国や10年後の世界も大切だが、今やるべきことをやれということ)
 ✩そのオペ私に切らせて!(この人、手術が趣味なのである)

 大門 未知子(だいもん みちこ)「プロフィール」
 昭和51年1月7日生まれ。広島県呉市出身。
 明英医科大学を卒業後、東帝大学医学部医局に入局。その後1年半ほどで退局し、キューバ・クバナカン医科歯科大学に進学。僻地医療・軍医・船医を経験した後に日本へ帰国する。現在は神原名医紹介所に籍を置き、フリーランス外科医として活動している。

 この作品以外に映画少年として印象に残っている医療ドラマは以下のとおりである。
 
 「白い巨塔 唐沢寿明、江口洋介、黒木瞳」(2003年)
 「Dr.コトー診療所 吉岡秀隆、柴咲コウ」(2006年)
 「救命病棟24時 江口洋介、松雪泰子」(2001年)
 「白い影~Love and Life in the white~ 中居正広、竹内結子」(2001年)
 「振り返れば奴がいる 織田裕二、石黒賢」(1993年)
 「ナースのお仕事 観月ありさ、松下由樹」(2000年)
 「1リットルの涙 沢尻エリカ、薬師丸ひろ子」(2005年)
 「チーム・バチスタの栄光 伊藤淳史、仲村トオル」(2008年)
 「Ns'あおい 石原さとみ、柳葉敏郎」(2006年)
 「ブラックジャックによろしく 妻夫木聡、鈴木京香」(2003年)
 「ハンドク!!! 長瀬智也、内山理名」(2001年)
 「海の上の診療所 松田翔太、武井咲」(2013年)
 「サマーレスキュー ~天空の診療所~ 向井理、尾野真千子」(2012年)
 「37歳で医者になった僕 ~研修医純情物語~ 草彅剛、水川あさみ」(2012年)

 「JIN-仁- 大沢たかお、綾瀬はるか」(2011年)
  


続「学園ドラマ」

2017-04-26 05:02:29 | 日記
前回映画少年が選んだ「学園ドラマ」を紹介した。



改めて主演俳優を見てみるとそうそうたる顔ぶれである。

米倉涼子 「35歳の高校生」
水谷 豊 「熱中時代」
武田鉄矢 「3年B組金八先生」
田村正和 「うちの子にかぎって」
田原俊彦 「教師びんびん物語」
井上真央 「キッズ・ウォー」・「花より男子」
天海祐希 「女王の教室」
赤井英和 「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」
長谷川博己「鈴木先生」
時任三郎 「暴力教師」
浅野温子 「職員室」
菅野美穂 「わたしたちの教科書」
オダギリジョー「塀の中の中学校」
櫻井 翔 「ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜」
竜 雷太 「これが青春だ」
森田健作 「おれは男だ!」
中村雅俊 「われら青春!」
山下真司 「スクール☆ウォーズ」
斉藤由貴 「スケバン刑事」
南野陽子 「スケバン刑事」
浅香 唯 「スケバン刑事」
長瀬智也 「白線流し」
反町隆史 「GTO」
仲間由紀恵 「ごくせん」
阿部 寛 「ドラゴン桜」
亀梨和也 「野ブタ。をプロデュース」
佐藤隆太 「ROOKIES」
寺尾 聰 「仰げば尊し」
多部未華子「仰げば尊し」
佐藤浩市 「青が散る」
中井貴一 「ふぞろいの林檎たち」
上野樹里 「のだめカンタービレ」

これら一人ひとりについてコメントしていくのも楽しいと思うが、数か月かかってしまいそうなので、シリーズものを一つ取り上げて出演者を見てみることにする。

そのシリーズとは、いわゆる「青春学園シリーズ」である。
夕陽に向かって砂浜をランニングするあれである。
 夏木陽介 「青春とはなんだ」
 竜 雷太 「これが青春だ」・「でっかい青春」
 浜畑賢吉 「進め!青春」
 東山敬司 「炎の青春」
 村野武範 「飛び出せ!青春」
 中村雅俊 「われら青春!」

これらのドラマから数々のヒット曲も生まれた。
青い三角定規が歌う「飛び出せ!青春」の主題歌「太陽がくれた季節」は、後に音楽の教科書に掲載された。
中村雅俊が歌う「われら青春!」の挿入歌「ふれあい」は、オリコン1位、売上170万枚のミリオンセラーとなった。

また、「われら青春!」が中村雅俊の本格デビュー作となったように、青春ドラマは若手俳優の登竜門であった。
中村は、「われら青春!」以降、数々のドラマに出演し、現在も俳優として活躍している。
それらのごく一部を紹介する。

俺たちの勲章(1975年) 共演:松田優作
俺たちの旅(1975年)小椋佳による主題歌とともに大ヒット
大河ドラマ(NHK)
 花神(1977年) - 高杉晋作
 おんな太閤記(1981年) - 豊臣秀長
 春の波涛(1985年) - 川上音二郎
 春日局(1989年) - 徳川秀忠
 武蔵 MUSASHI(2003年) - 真田幸村
俺たちの祭(1977年)
青春ド真中!(1978年)
ゆうひが丘の総理大臣(1978年)
おしん(1983年連続テレビ小説)
外科医 城戸修平(1983年)
新春ワイド時代劇(TX)
 若き血に燃ゆる〜福沢諭吉と明治の群像(1984年) - 福沢諭吉
徳川風雲録 八代将軍吉宗(2008年) - 徳川吉宗
戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち(2011年) - 清水宗治
影武者 徳川家康(2014年) - 加藤清正
白虎隊(1986年) - 坂本龍馬
恋人も濡れる街角 URBAN LOVE STORY(1988年)
五稜郭(1988年) - 福澤諭吉
奇兵隊(1989年) - 桂小五郎
火曜サスペンス劇場(NTV)
たそがれに愛をこめて -心臓外科医と死刑囚-(1990年)
孤独な果実(2000年) - 沢木龍之介
松本清張スペシャル・内海の輪(2001年)
温かな指輪(2004年) - 木羽遼一
君を想うより君に逢いたい(1995年)
俺たちの旅 二十年目の選択(1995年)
夜逃げ屋本舗(1999年)
しくじり鏡三郎(1999年)
月曜ミステリー劇場(TBS)
棟居刑事 花の狩人〈ラヴハンター〉(2001年)
棟居刑事2 高層の死角(2003年)
棟居刑事3 追跡(2004年)
棟居刑事4 復讐(2004年)
俺たちの旅 三十年目の運命(2003年)
戦力外通告(2009年)
ドラマスペシャル外科医 須磨久善(2010年)
ドラマスペシャル明日もまた生きていこう(2010年)
月曜ゴールデン(TBS)
警視庁鑑識課〜南原幹司の鑑定〜(2011年)
警視庁鑑識課〜南原幹司の鑑定2〜(2011年)
漬けモノ学者・竹之内春彦 京都殺人100選(2012年)
水曜ミステリー9(TX)
刑事長(2013年)
刑事長2(2014年)
スペシャルテレビドラマ妻たちの新幹線(2014年)
木曜時代劇風の峠〜銀漢の賦〜(2015年)

映画にも数多く出演している。最近の作品だけでも
 武士の家計簿(2010年)
 夜明けの街で(2011年)
 終戦のエンペラー(2013年)
 謎解きはディナーのあとで(2013年)
 武士の献立(2013年)
 北の桜守(2018年春公開予定)

中村の「われら青春」は、オープニング曲「帰らざる日のために」とともに、生徒たちと青春を謳歌する「沖田先生」の若々しい姿が強く印象に残る名作であると思う。


(中村は当時24歳、英語科の杉田陽子先生を演じた島田陽子は当時21歳)

映画少年が選んだ「学園ドラマ」

2017-04-25 02:58:46 | 日記
前回映画少年が選んだ「刑事ドラマ」10番組中に複数出演している俳優が少なくとも二人いる。
それは、石原裕次郎(太陽にほえろ、西部警察)と水谷豊(熱中時代刑事編、相棒)である。
石原裕次郎は、この2番組以外に「大都会シリーズ」(1976~79年)に、そして「ゴリラ・警視庁捜査第8班」(1989年)にも第1話にて遺影で登場している。
一方、水谷豊は、この2番組以外に「刑事貴族シリーズ」(1991~92年)、「夜明けの刑事」(1975年)、「ザ・刑事」(1990年)に出演しており、刑事役ではないが「太陽にほえろ」(4回)と「大都会」(1回)にも出演している。
なお、水谷といえば、「相棒」の杉下右京役のイメージが定着しているが、少年役を経て大人の俳優として出演した「傷だらけの天使」、「青春の殺人者」、「男たちの旅路」などでは、影のある青年やチンピラ役のイメージが強かった。


そのイメージを大きく変えたのが「熱中時代・教師編」(1978~81年)での北野広大先生役である。


いわゆる新米先生ながら、子どもたちに寄り添い奮闘する姿は、視聴者、特に小学生の共感を呼び、同じ時期に放送が始まった「3年B組金八先生シリーズ」(1979~08年)とともに、それまでになかった新しい教師像を世に示すこととなった。この2番組を観て教師を志した人や教師になったあとも自らを振り返る際の指針にした人も少なくないと言われている。

(左端は上戸彩)

そこで今回は、こうした、いわゆる「学園ドラマ」を映画少年の視点で取り上げてみたい。
まず、小学校が舞台になったものとして、
「うちの子にかぎって」(田村正和主演1984~85年)、「あしたへジャンプ(NHK学校放送1986~96年)、「教師びんびん物語」(田原俊彦主演1988~01年)、「さわやか3組(NHK学校放送1987~09年)、「ズッコケ三人組シリーズ」(NHK教育放送1985~02年)、「キッズ・ウォー」(家庭側から学校を描いたドラマ、主演:生稲晃子・井上真央1999~03年)、「女王の教室」(主演天海祐希2005年)など

(左端は井上真央)

また、中学校を描いたものとして、
「中学生日記」(NHK1972~12年)、「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」(主演赤井英和1994年)、「暴力教師」(主演時任三郎1996年)、「職員室」(主演浅野温子1997年)、「わたしたちの教科書」(主演菅野美穂2007)、「塀の中の中学校」(主演オダギリジョー2010年)、「鈴木先生」(主演長谷川博己2011年)、「ブラックボード〜時代と戦った教師たち〜」(主演:櫻井翔、佐藤浩市、松下奈緒2012年)など


そして高校、
「これが青春だ」(主演竜雷太1966年~67年)、「おれは男だ!」(主演森田健作・現千葉県知事1971~72年)、「われら青春!」(主演中村雅俊1974年)、「スクール☆ウォーズ」(主演山下真司1984~85年)、「スケバン刑事シリーズ」(主演斉藤由貴・南野陽子・浅香唯1985~87年)、「白線流し」(主演長瀬智也1996~05年)、「GTO」(主演反町隆史1998~99年)、「ごくせん」(主演仲間由紀恵2002~08)、「ドラゴン桜」(主演阿部寛2005年)、「花より男子、花より男子2(リターンズ)」(主演井上真央2005~07年)、「野ブタ。をプロデュース」(主演亀梨和也2005年)、「ROOKIES」(主演佐藤隆太2008年)、「35歳の高校生」(主演米倉涼子2013年)、「仰げば尊し(主演寺尾聰・多部未華子2016年)など


実は大学も
「青が散る」(主演佐藤浩市他、1984年)、「ふぞろいの林檎たち(主演中井貴一1983~97年)、「のだめカンタービレ」(主演上野樹里2006年)など


ここで紹介したものはごく一部である。
時代とともに変わる学校、そして、教師と子どもたち。
学園ドラマから日本の教育の側面を見ることができる。


映画少年が選んだ「刑事ドラマ」

2017-04-23 23:31:15 | 日記
 映画少年が選んだ刑事ドラマを時系列で10番組挙げると
 
1972年~1986年「太陽にほえろ」 ☆最高視聴率40%超の人気ドラマ 主題歌も有名
 

1975年~1982年「Gメン75」 ☆「Gメン」とは警視庁所属の特別潜入捜査班
 

 1979年「熱中時代・刑事編」 ☆水谷豊が歌う主題歌の「カリフォルニア・コネクション」が大ヒット
 

 1979年~1984年「西部警察」 ☆階段を下りてくるシーンは、福岡県警早良警察署で撮影
 

 1985年~1987年「スケバン刑事」 ☆学生刑事(通称「スケバン刑事(デカ)」)が、学校で次々と起こる事件に挑む。
 

 1997年「踊る大捜査線」 ☆テレビ放映後も映画がシリーズ化されて大ヒット
 

 1994年~1999年「古畑任三郎」 ☆アメリカのドラマ「刑事コロンボ」がモデル
 

 2006年「アンフェア」 ☆篠原涼子が相棒役の瑛太と捜査に臨む。とにかく裏切りの連続。誰も信用できない。
 

 2007~2008年「 SP 警視庁警備部警護課第四係」 ☆岡田准一の出世作。今では「海賊と呼ばれた男」など重厚な役もこなす大物俳優だ。
 

 2000年~2017年「相棒」 ☆season15まで制作されている長寿人気ドラマ
 

 「小さな巨人」第2話は、最後に吉田羊演じるわけありのキャリアウーマンが逮捕されるという予想以上に目まぐるしいストーリー展開となった。
 また、出演者ひとりひとりのキャラクターも色濃く演出されており、第3話以降も楽しみだ。

 
 

絵本「ふたりはともだち」

2017-04-23 06:47:17 | 日記


昨日、警察ドラマの特集を予告したが、素敵な絵本に出会ったので少し寄り道して内容を紹介したい。

 「ふたりはともだち」
 作:アーノルド・ローベル 訳:三木 卓
 文化出版局(ミセスこどもの本)1972年11月10日~

 「ふたり(かえるくん・がまくん)」の友情あふれる話が5話収録されているが、一番気に入ったのが「おてがみ」である。
 実は、この話は小学2年生の教科書(光村図書)にも掲載されている有名なお話だ。
 読み進めるうちに「習ったことがある」と思い出す方もいるだろう。
 では、あらすじと「ふたり」の会話を紹介する。 

 「おてがみ」

 玄関の前に座っているがまくんのところへかえるくんがやってきてこう言います。

 「どうしたんだい、がまがえるくん。きみ かなしそうだね。」
  

 がまくんは、今が一番、一日のうちで悲しい時なんだ、と言います。
 それは手紙を待つ時間だから。

 「だって、ぼくおてがみもらったことないんだもの。」

 がまくんは一度も手紙をもらったことがない、だから手紙を待っている時が悲しい、と話します。
 二人は悲しい気分で玄関の前に腰かけています。


 しばらくして、かえるくんは急いで家に帰ります。

 紙と鉛筆を見つけ、紙に何か書きます。
 そしてその紙を封筒に入れ、「がまがえるくんへ」と封筒に書きます。
 かえるくんは、知り合いのかたつむりくんに、手紙をがまくんの家まで届けてくれるように頼みます。
 かたつむりくんは快く引き受けます。
  

 かえるくんはがまくんの家に戻ります。
 がまくんはベッドでお昼寝をしています。
 かえるくんは、がまくんにあきらめずに手紙を待つことを提案します。
 しかし、がまくんは手紙を待つことにはあきた、と言います。
 かえるくんは窓から郵便受けをみますが、かたつむりくんはまだやってきません。

 「ひょっとしてだれかがきみに てがみをくれるかもしれないだろう。」

 「そんなことあるものかい。」

 「ぼくにてがみをくれる人なんているとはおもえないよ。」

 かえるくんは、窓の外をのぞきます。そして、今日は誰かが手紙をくれるかもしれない、と言いますが、がまくんは信用しません。

 がまくんはどうしてそんなに窓の外を見ているのかとかえるくんに聞きます。
 かえるくんは
 「だって、いまぼく てがみをまっているんだもの。」

 手紙は来ないよ、というがまくんに、きっと来る、と言うかえるくん。

 「だってぼくが きみにてがみだしたんだもの。」
 
 手紙になんて書いたのかを聞く、がまくんに、かえるくんは手紙の内容を教えます。

 『しんあいなる がまがえるくん。ぼくはきみが ぼくのしんゆうであることをうれしくおもっています。きみのしんゆう、かえる』

 「ああ、」
 「とてもいいてがみだ。」

 それから二人は玄関に出て幸せな気持ちで手紙を待っていました。

 教科書(光村図書)より
 

 四日経って、かたつむりくんががまくんの家に着きました。
 
 てがみをもらって、がまくんはとてもよろこびました。

 

 この話が伝えたかったこと、それは「相手の気持ちを考える」ということ。
 小さいうちから身に付けておきたい大切なことだろう。