映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

悲しい色やね

2017-05-30 04:32:45 | 日記
前回、「それにしても男優の影が薄いなー」で締めくくったが、上田正樹は別である。
映画「悲しい色やねん」-「ん」=主題歌「悲しい色やね」
これを歌っていたのが、上田正樹(R&B・ソウルシンガー、シンガーソングライター)である。


もともとこの歌の方が先に世に出ていた(1982年)


映画には、カジノで遊ぶ社長(秋野太作)に付きそう地味な会社員役で出演している。


上田正樹といえばやはり大阪。道頓堀がよく似合う。
映画にも道頓堀が何度か出てくる。


また、上田の相棒といえば有山淳司。
有山名義のアルバム「ぼちぼちいこか」は知る人ぞ知る名盤である。

(左が上田、右が有山)

このアルバムには「俺の借金全部でなんぼや」や「あこがれの北新地」など、一度聞いたら忘れられない名曲が収められている。
実際、これらの曲を大学の学生会館であった有山のライブで聞いた映画少年は、今でもカラオケの持ち歌としており歌うたびに同席する人から怪訝な顔をされる。

何だか話が広がりすぎたようだ。
でもせっかくだから「あこがれの北新地」を再現してみたい。

 わいはいっぺんここで 酒を飲みたかったんや
 しんどいめして やっともらったボーナスを
 ぱっと全部 つこてもたろうか
 わいの席にホステスを 2,3人ほど呼んでくれ
 ボーイさん ボーイさん ビールもじゃんじゃん持ってきて
 今日は思い切り騒ごうか
 あーあ あこがれの あーあ あこがれの 
 誰もがあこがれる北新地
 花も実もある 北新地

 ここはあんたら若いもんの 来るところやおまへんで
 ホステスのねーちゃんが面と向かって言いよった
 あこがれの北新地
 あーあ あこがれの 誰もがあこがれる北新地
 花も実もある 北新地



久しぶりに大阪に行ってみたくなった。

「夜行観覧車」

2017-05-29 21:41:20 | 日記
「夜行観覧車」(2013年・TBSTV)
 原作:湊かなえ
 

 湊かなえといえば「告白」(2010年、主演:松たか子)
 TSUTAYAのDVD累計総合レンタルランキングで一位をキープし続けている。
 また、「高校入試」(2012年、主演:長澤まさみ)も面白かった。
 これらに続くのが「夜行観覧車」だと思う。
 
 高級住宅街・ひばりヶ丘に一戸建ての家を建て引っ越してきた遠藤家。
 しかし、この街は婦人会が近所づきあいなど全てを仕切り、妻・真弓(鈴木京香)や娘・彩花(杉咲花)は、彼女たちから嫌がらせを受ける。
 救いは向かいの高橋家。妻の淳子(石田ゆり子)は先輩として真弓たちを時に救い、家族ぐるみで遠藤家と高橋家は親しくなる。
 
(TBSより)

 真弓と淳子は親友のようになるが、4年後、高橋家の夫・弘幸(田中哲司)が自宅で何者かに襲われ、その後死亡。直後に次男の慎司、そして妻の淳子も姿を消した。

(逃亡中の淳子:石田ゆり子)

 遠藤家でも彩花の家庭内暴力がエスカレートしていき、夫の啓介(宮迫博之)も何かに怯えている。
 遠藤家と高橋家に何が起こったのか。

 「告白」「高校入試」「夜行観覧車」
 原作も良いが、出演している女優さんも素敵だ。
 
 「告白」:松たか子


 「高校入試」:長澤まさみ


 「夜行観覧車」:石田ゆり子

 
 それにしても男優の影が薄いなー。
  

「悲しい色やねん」

2017-05-28 17:49:32 | 日記
「悲しい色やねん」(1988年12月公開・日本)


 原作:小林信彦 監督:森田芳光
 出演:仲村トオル、高嶋政宏、藤谷美和子、石田ゆり子、秋野太作、イッセー尾形、上田正樹、小林薫、高島忠夫
 主題歌:「悲しい色やね」(上田正樹)

青春ヤクザ映画。
大阪で一大勢力を誇る暴力団・夕張組の跡取りでありながら銀行員の道を選んだトオル(仲村トオル)
父親(高島忠夫)が対立する三池組に殺害されたのがきっかけで、極道の道へ身を投じていく姿を描いている。

仲村トオルが23歳のときの作品。
さすがに「若い」と思ったが、昨年出演した「64」当時(50歳)の写真を見ても27年の時差は感じられない。
 
(どちらが今?)

一方、石田ゆり子は、当時19歳。大企業のお嬢様。トオルの彼女である。
髪型やファッションがいかにも80年代といった感じではあるが、映画初出演とは思えない演技力で観る者を魅了する。


ふたりのツーショットはこんな感じ。


内容的には今ひとつだったが、知っている俳優が出るたびに、誰だ彼だと独り言を言いながら観ることができたので結構楽しかった。
特に、藤谷美和子は懐かしく、同時に今どうしているのだろうかと気になった。

(藤谷美和子)

小林薫は、現在大河ドラマ「女城主直虎」で思慮深い僧侶の役を好演しているが、本作では不気味なヤクザの親分役である。
高嶋親子は、存在感のあるヤクザを演じ、主題歌を歌った上田正樹も会社員役で出演している。

(上田正樹)

最後に石田ゆり子をもう一枚。


こうなったら次回も石田でいこう!
「夜行観覧車」なんかどうかな?
と思っている映画少年でした。




「解夏(げげ)」

2017-05-27 18:17:23 | 日記
「解夏(げげ)」(2004年・日本)
  原作・主題歌:さだまさし


 ベーチェット病という失明に至る病気にかかった小学校教師の隆之(大沢たかお)は職を辞し、幸せにしてやれないという理由で恋人の陽子(石田ゆり子)とも別れて故郷の長崎に帰る。
 日に日に視野が狭くなる隆之を東京から駆けつけた陽子が必死で支えようとするが、精神的に追い詰められた隆之は・・・。
 
 優しかった隆之が病気の進行に伴い変わっていく姿が、見ていてとてもつらい。
 
 失意のうちに東京へ帰る陽子。
 しかし、やはり原作者・さだまさしがそのまま終わらせるはずがない。
 隆之のこの一言で全てが救われる。
 「僕の目になって欲しいんだ」
(ややネタバレ)

(失明したが心の安定を取り戻した隆之)

 「解夏」とは、仏教の僧が夏に行う安居という修行が終わる時をいう。
 本作品的には、失明する日に至るまでの恐怖の日々が修行であり、その時を迎えると楽になれる、つまり修行が終わるという意味のようだ。
 さだまさしが、こうした仏教の考え方に精通していることは、最初のソロアルバム「帰去来」(1976年11月)のころから知られていた。
 ちなみに、4枚目のソロアルバムも「夢供養」である。
 また、グレープ時代の初ヒットは「精霊流し」であり、「無縁坂」や「縁切寺」が続く。
 
 主演の大沢たかおは、この作品で2004年度日本アカデミー賞主演男優賞を受賞しており、
 同じく原作・主題歌:さだまさしの「風に立つライオン(2015年3月14日公開)に主演し、島田航一郎(ケニアの熱帯医学研究所で働く医師)を好演している。
 ちなみに、この作品の企画は、大沢たかおである。

 最後に告白しておかなければならないことがある。
 映画少年が14年も前のこの作品を観たいと思った最たる理由は、石田ゆり子(当時33歳)が出演しているからである。

(背景は長崎港)

 実は、TSUTAYAから取り寄せたもう一つの作品は「悲しい色やねん」(1988年公開)
 石田ゆり子の映画デビュー作である。
 全日空の沖縄キャンペーンガールに選ばれた1987年の翌年、当時19歳の作品である。
 
(右は仲村トオル)




空三景

2017-05-25 21:58:55 | 日記
今日の夕方思わず車から降りてシャッターを切った夕焼け空。
初夏の夕焼け空も秋に負けじと頑張っている。

昔、博多湾に沈む夕日に思いを馳せた「夕日を追いかけて」という財津和夫(元チューリップ)の名曲があったが、その時の風景を彷彿とさせる夕焼け空だった。
(奥に写る立花山からは、博多湾を見下ろすことができる)

そういえば、東京から帰る飛行機から見た空も幻想的だった。

いったいこの青さはどこから来ているのだろうか?
人類初の宇宙飛行士ガガーリンが初めて宇宙から地球を見たとき
「地球は青かった」という名言を残しているがこんな感じだったのだろう。

これは、空そのものではないが、空から撮った富士山。
富士山はどこから見ても美しく雄大であり、存在感がある。

何人かの友人知人にこの写真をメールで送ったらとても喜ばれた。
みんな富士山が好きなんだなと思った。

実は、夕焼け空を見ながら少年は大切なことを思い出していた。
東京土産のことである。
さて、かの友人には何を渡そうか。