映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

感謝と尊敬

2017-09-30 17:15:30 | 日記

今日、職場の近くにある保育園の運動会に招かれた。
0歳児から5歳児まで、約120人の園児たちが、それぞれの発達段階に応じた演技を披露してくれた。
自らも裸足で会場を駆け回り演技の補助をしたり、マイクを片手に解説をしたりするとてもアクティブな園長のR先生がこう言われた。
「今日見ていただいている姿は、9月になってから練習をして身に付けたのではなく、毎日繰り返し取り組んでいる小さな活動の積み重ねです」
「歩くことを重視しています。幼児期にしっかり歩いていないと年をとってから歩けなくなります」
この言葉に納得した。確かにそうした日々の活動に裏打ちされた付け焼刃ではない園児の勇姿を目の当たりにしたからである。
また、R先生同様、裸足で駆け回る保育士の皆さんの姿を見ていてもこの保育園の本気度が伝わってきた。

いただいたプログラムの冊子に次のような保護者に宛てた文章が掲載されていた。

《開かれた家族》
人間は、感謝と尊敬という感情ぬきには、健康に生きられないものだと思います。
この感謝とか尊敬とかいう感情は、親自らが誰かに感謝したり、誰かを尊敬したりしている機会を日常生活の中で見せておかなければ、子どもの中には育つはずがないのです。ですから、今日の子ども達にそういう感情が希薄になっているのは、子どもを取り巻く家族の人間関係の乏しさによるものと言えるのです。
自分の家族がいかに地域社会に開かれた家族であるかということも、子どもが健全に育つ上で、特に社会人として育つ上で重要な意味を持つのです。(精神科医 佐々木正美「子育ての基礎知識」より)

学ぶことが多い運動会だった。

追伸
佐々木先生著書「子どもへのまなざし」


人間は人間関係のなかで生きてこそ人間である。
■ 子どもと青年と家族の心の健康を考える。
■ 自閉症や発達障害の人と家族の問題を考える。
■ 人間は孤独には耐えられるが、孤立したら生きられない。
■ 人間は自分の幸せを願うだけでは、自分一人の幸せにも出会えない。
■ 人間は自分が家族や他者を幸せにしていることを、ひそかに実感しな 
 がら生きて、はじめて自分も幸せになれる。
■ あなたは自分の生きかたが、だれかを幸せにしていることを知っていま
 すか。そんな生きかたを探し当てるために、集い合い、学び合い、活動
 し合いたい。

早速ネットで注文した。

もう一つ、先生のコラムから引用。
人間は人間同士が交わることを喜びに感じ合っていなければ、健康に幸福に生きていくことはできないのです。人間は他者と喜びを十分に共有し合った後でなければ、他者と悲しみを分かち合うことはできないのです。他者と喜びや悲しみを分かち合うことができなければ、私たちは社会的な存在にはなれないのです。非社会的とか、反社会的という状態とはそういうことを意味しているのです。わが国では、子ども、若者、大人も喜びを感じ合って生きることができる場や機会を見失ってしまいました。そういう空間や時間を共有し合うための、勉強や活動をめざそうと思います。

まだまだ学ぶことがたくさんあるなあと改めて思った。


第2回北部九州豪雨被災地フィールドワーク

2017-09-27 04:19:38 | 日記
7月5日、北部九州(福岡県朝倉市・東峰村、大分県日田市など)に甚大な被害をもたらした豪雨災害から約3か月を経た今、現地はどのような状況なのだろうかと気になり、昨日朝倉市を訪問した。2か月ぶりの訪問(7月22日「九州豪雨被災地フィールドワーク」参照)である。今回は、特に被害が大きかったと言われる松末(ますえ)地区を中心に回った。最初に目に飛び込んできたのは、濁流で押しつぶされた住宅だった。なんとも痛々しい限りだ。案内人の話では、風情のある古民家だったそうだ。


こうした傷跡が各所に見られた。


川沿いにあった住宅は、1階部分をえぐり取られながらもかろうじて建っていた。東日本大震災の津波被害を思い出させる光景だった。


こうして倒壊したままの住宅があちらこちらに点在していた。


松末(ますえ)小学校。濁流は、校舎の2階部分まで及び、3階に避難していた学校関係者と避難住民を脅かした。(管理者の許可を得て撮影。以下同じ)


松末小学校の校舎。


校舎1階の廊下


体育館の内部。復旧作業に従事した重機が残されていた。


体育館の窓。かなり高いところなのだが、ガラスが割れて漂流物が溜まっていた。


放送室。当日の昼休みの時間まで、ここから放送委員会の子どもたちのアナウンスが流されていたと思うと心が痛む。


学校図書館。パソコンルームを兼ねていたようである。


現在、敷地内に松末小学校と志波(しわ)小学校の仮設校舎が建てられている朝倉市立久喜宮(くぐみや)小学校。


左が、松末小学校、右が志波小学校の仮設校舎。中央が、わずかではあるが確保できた運動場。校舎の準備が二学期に間に合うように迅速な対応をされた朝倉市教育委員会に敬意を表す。


前回も訪問した杷木小学校。


来年4月、杷木、松末、志波、久喜宮の4校が統合して、現在杷木中学校敷地内に建設中の新校舎において新たな学校の歴史をスタートさせる。
明るい話題である。





彼岸花 Red spider lily

2017-09-24 17:19:38 | 日記
別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
彼岸(秋分の日)が近づくと、あちらこちらで顔を出す。
毒があるので食べると「彼岸=あの世」ということに由来するという説がある。
また、墓地に咲いていることも多く、「死人花」という異名もある。
いずれにしても咲いていたからといって摘んできて花瓶に、という気は起こらない。
なお、花言葉は、「悲しき思い出」(墓地に多いせいか)、「独立」(孤高といった方がよいかもしれない。確かにそんな咲き方だ)、「情熱」(赤いイメージからきているのか)、そして「あきらめ」(うーんよくわからない)。
一方、「再会」、「思うはあなた一人」、「また会う日を楽しみに」など、ポジティブなものもある。

ちなみに、彼岸花がモチーフになった歌が数曲ある。
「彼岸花」(松本梨香)指折り数えて 明日を夢みて この世で花となる 巡り会えないと あきらめはしない 必ず叶うまで
「彼岸花より紅く」(高橋ルイ子)その日を境にして 季節が変わるの 冬から春へ 夏から秋へと あなたは突然 手のひら返したように 冷たい仕打ちで 私を打ちのめす
「彼岸花」(野路由紀子)彼岸花あかあか 揺れている道を ふたりしてきたのよ 花束をさげて 今はないと父と母 眠っているお墓に 告げるのよ
「彼岸花」(森昌子)彼岸花咲けば 秋深く 女が日暮れに 泣くのです 影法師踏んで まわり道 ああ思い出たずねて歩きます 
花言葉通りの悲しい歌が多いなあ・・・。


本日撮影(撮影地は秘密)

安室奈美恵

2017-09-21 21:48:31 | 日記
1977年9月20日生まれ、40歳。
歌手でありダンサーの安室奈美恵が、来年の9月16日に引退することを表明した。
デビュー以来ファンである少年にとっては、衝撃的なニュースではあったが、すぐに納得した。
なぜなら、安室が安室であるためには、小学5年生の時に沖縄のアクターズスクールにスカウトされ、それ以来培ってきたパフォーマンスの水準を維持・進化しなけらばならない。
しかし、加齢に伴う体力や感性の低下はいかんともしがたい。もちろん、ベテランならではの熟成された魅力は発信できるかもしれないが、安室はそれを望まなかった。
少年は、そう理解し、それを支持したいと思ったからだ。


1992年9月16日(14歳)に「SUPER MONKEY'S」でデビュー。センターボーカルを担当する。


1997年2月「CAN YOU CELEBRATE?」200万枚のダブルミリオン達成!(19歳)


2012年9月14日。16日に予定していたデビュー20周年イベントを台風のため中止(34歳)


2017年9月17日沖縄県宜野湾市でのデビュー25周年記念のライブ(39歳)

安室は、10代、20代、30代でミリオンセラーを記録している。もちろん史上初。おそらくこの一年間で、40代としてのミリオンに輝く名曲を送り出すことだろう。



立川翼 LIVE TOUR 2017「音故知新」

2017-09-18 21:23:24 | 日記


立川翼さん(サンミュージック出版)のライブに行ってきた。
テーマは、「音故知新」。論語に由来する「温故知新」(昔のことを研究して、新しい知識や道理を見つけだす)をパロった新造語である。
立川さんは、今年の1月に知人を介して知り合いになり応援しているシンガー・ソング・ライターだ。
高校卒業後、自衛隊に入隊するも音楽への夢を捨てきれず、自衛隊を辞めて観客3人の路上ライブから活動を始めた。
その後地道に活動を広げて今回の LIVE TOUR が実現した。9月3日の宮崎公演を皮切りに、9月18日福岡公演、10月20日東京公演、11月12日大阪公演、そして12月10日に再び福岡公演と続く。
福岡国際会議場メインホールで開催された今日の福岡公演には、約1000人のファンが集い3時間に及ぶライブを楽しんだ。
立川さんのボーカルはもちろん、バックを固めるバンドメンバーも一流ぞろいでレベルの高い内容となった。
また、立川さんの語りもライブを盛り上げ、あっという間の3時間だった。
直接会って話すときの彼はとても謙虚で物静かな青年である。しかし、一旦ステージに立つと躍動感溢れるエンターティナーと化して観客を惹きつける。そこが魅力である。
また、自ら手がけた楽曲もアップテンポのポップスから叙情感溢れるバラードまで豊かな音楽性を感じさせる秀作ぞろいである。
新アルバム「音故知新」の収録曲の視聴がユーチューブでできるのでぜひ一度聞いて欲しい。
なお、今日のライブは後日DVDで販売されるのでそれを求めるのも良いだろう。


開演前のステージに映し出された「音故知新」の文字