それは書聖王羲之の文字を模写して集成したものだったからと言われています
その美しい千字文をお手本として多くの書家が臨書し書技上達を目指して研鑽したのです
私は千五百年もの間行われてきた事自体が大きな魅力だと考えています
千五百年前の書の道を求める求道者の運筆をなぞる事でそこから得られる事は無限にあるのです
目の前に現れる見た事もない文字と格闘していると、同じ経験をしただろう一千年前の若者に『だろ?』と言われたり『最後まで頑張れ!』と励まされたり、書の歴史の中に入り込むこともできるのです
書き終わった後、いにしえの書家達が拍手で迎えてくれるかも!
千字文は時空を超えた書業なのです