悠翠徒然

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優先席

2016-11-26 08:27:04 | Weblog
優先席を巡って男性老人と男性若者のやり取りを録画した動画がアップされ、ネット上で騒いているようです。

優先席の前に立った老人が優先席に座っていると若者と、『譲れ』『譲らない』『日本語わからないのか』『もう一度言ってみろ』の応酬、、、

動画は見ていませんが、文章だけでも寒々しいです。

そもそも優先席って必要なのでしょうか?

私が子供の頃は優先席はありませんでした。

全ての座席は、老人や身体の不自由な方、妊婦さんなど、電車の揺れに立ったままでは辛い方に譲るのが常識でした。

そして譲ろうと声をかけて立ち上がり、遠慮されて坐り直すこともありましたが、それは恥ずかしい事ではなく、周りの人は『偉い。きちんとした若者だな。我が家の子供たちもこうなってほしい』と感心していたものですし、本人も自覚していました。

家でよく父親にそんな経験談を聞かされたことを思い出します。

大人になったころいつしか優先席が設定され、空いていても優先席には座らないようになりました。
普通席に座っていれば、譲る時は譲ります。
もちろん断られることもありますし、そのやり取りで恥ずかしいと感じたことはありません。

逆に、席を譲った相手が近距離でお礼をしながら席を立ち、空いた席に誰が座るのか、その流れを知っている人たちの暗黙の気持ちが半径1メートルぐらいで充満し始める中、我先にとその席目指して乗り込んできた人に座られた時の、なんとなくやられちゃった感(笑)が、これまた趣き深いのです。

席を譲ったのに、けっこう長い距離を譲った相手のそばで立ち続けるのも、譲られた相手の気持ちを思うとなんだか申し訳なくてしんどい(笑)

若い時分は一旦降りて隣のの車両に乗り直していました(笑)


優先席に座っているだけで少し罪悪感を感じてしまっているのに、高圧的に『席を譲れ!』と言われたら、まだ人間のできていない若者は周りの目を気にして逆上してしまうのかもしれません。

優先席は優先されるべき人に必ず与えられる特権だから、私が前に立ったら席を譲るのが当然だ、と思い込んでいる人が、見た目は元気そうでも心や身体に病を抱えている若者に、咳を譲れと言ってしまったら、、、、、

色々と想像してしまいました。

優先席は核家族化が進み、若者が老人と接する事が希薄になってきたころから設定され始めたように思います。

若者にとって至近距離で老人と出会うのは、電車の中が初めてなのかも知れません。

私が生まれた時には、すでに父方の祖父祖母共に亡くなっていたこともあり、老人と一緒に住んだことはありません。

それでも電車に乗れば、席を譲り合う大人たちの姿を見て学び、実践したものです。

初めて電車で席を譲ったのは中学生の時だったかな、、、、

遠い記憶です。

今は空いていれば優先席でも座ります。

立ったままでの電車移動がきつそうな人が乗ってきたら、声をかけますし、断られても気になりませんし、席を譲っても気まずくなることはありません。

大人になったんですね(笑)

でも優先席でスマホの電源切ることはしていません。

マナーモードのままです。

映画館では切るのに、、、、

調べてみると、当初ペースメーカーに影響与える距離は、総務省によれば22センチいないだったのを、携帯の帯域が変わったことで15センチ以内に変更したとのことです。

そして、大出力で発信し続ける事もまずあり得ないので、ペースメーカーに重大な影響を与えることはまず無い、と発表しています。

これを受けて、関西圏の電鉄では、混雑時のみ優先席付近では電源を切るように、とアナウンスするようになっているそうです。

混雑時だと胸ポケに入れた携帯が、ペースメーカー埋め込んだ方とくっついたケースが一番危ない状態ということですね。

そこで大容量の電波が発信され続けてしまったら、、、、

稀ではありますが、無いわけでは無い、、けれど、、あり得るのか、な、、、、

わたしはラッシュ時には乗りません。

優先席でスマホいじるときは座っている時に身体の真ん中ですから、隣の方との距離は15センチ以上離れています。

つり革につかまった状態で片手でスマホはいじりません。
座った時か、壁か手すりに寄りかかっている状態の時だけです。

ならば、大丈夫なのかな。

それでも優先席のまどには
『優先席付近では携帯電話やスマートフォンの電源をお切りください』
とシールが貼ってある車両もまだまだ多いのです。

『電源を切らんかい!』と、おじいちゃんに言われたら、
『はい!』と言って、電源をきることのできる、人間のできた若者がいるのかどうか、、、、

『誠意』と『優しさ』が、社会に一服の清涼剤をもたらしてくれると私は信じています。

感謝の気持ちでテキトーに頑張りましょうね。

『テキトー』が窮地から自分を救ってくれる事も、よくありますからね〜




















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