悠翠徒然

画像中心

戸栗美術館にて柿右衛門を鑑賞

2017-05-07 08:56:34 | Weblog
松濤にある戸栗美術館に足を運んできました。

時間つぶしに入った美術館でしたが、静謐な空気に心が癒されました。

ざっと見終わってゆったりとソファーに座っていると、見える気色がとても爽やか、、、、



絵画のような、映画のような、、、、

いつしかまどろんでしまいました。

時間つぶしに入ったはずなのに、時間が経つのをすっかり忘れてしまいました(笑)

多分先代14代柿右衛門の作品を、両親から譲り受けています。

生活に密着した作風は敷居が高くなく、日々の生活の中で活躍させたい品です。

もちろん、大切に扱っていますよ(笑)

歴代の柿右衛門作品が飾ってありました。

私は11代柿右衛門の花瓶とても思われる作品が、観賞用としてとても気に入りました。

12代は11代の作風を継承しているのですが、技巧の点で少し及ばない。

13代は頭が良かったのでしょうね、同じ轍を踏まない(笑)ように心がけたのか、作風をガラリと変えてきました。

それがいわゆる『柿右衛門の作風』でしょう。

先代の14代はそれを継承し、柿右衛門の作風を確立したように思います。

その後を継いだ現在の15代柿右衛門の作風は、11代の技巧を取り入れようとしているように感じました。

いい流れですね〜

以上は全て素人の的外れ発言です(笑)

ただ、先人の後を継ぐ者の心境はとてもよくわかります。

模倣は大切。

ただし、その模倣は新しい創造の基礎にしなければならない。

模倣は目的ではなく、模倣はあくまでも基礎。

しかし、一見模倣と思わせながらも、わかる人にはわかるように、そこに新たな創造を盛り込まねば、古いファンには認めてもらえない上に、新しいファンもつけられない。

アーティストを生業とする現代作家のジレンマがそこにあるように感じたのであります。





この記事についてブログを書く
« あ、中村不折の | トップ | 割れたシンバルの使い方 »
最新の画像もっと見る