おやじのパイプ

壁に飾ったシベリア抑留中に作ったと自慢していた亡父のパイプを眺めながら写真と木版画の海を漂っている。

昨夜の読書は、「まあ、空気でも吸って」

2019-02-19 09:59:55 | 読書
昨夜の本は、車いすで+人口呼吸器つけて、一人暮らししている女性の本。

病気は徐々に進行しているのに、ものすごーくネアカな方。
気になったキーワードは下記。
・「自分が動けば、周りが変わる」「人とつながれば、社会が変わる」
・ネルソン・マンデラは何もせず、何も言わず、不正に立ち向かわず、抑圧に抵抗せず、それで自分たちにとって良い社会、良い暮らしを求めることは不可能です」と言った。
・「障害者が電車に乗りたいと言った時、もし駅員に拒否されても今の段階では、それを差別だと定義している法律はなければ、そんな差別をしてはいけないと言っている法律もない。だから、裁判しても勝てない。まだ、日本の障害者には人権というものが与えられてない。みんな、それを自覚しないといけない」と障害者自身が語った覚悟の言葉。
・尊厳死に対して、「尊厳ある死の前に、尊厳ある生の保障を」「死はあくまでも結果であって、目的ではない」障害があっても適切なサポートさえあれば幸せな人生を歩んでいける。その可能性を事前に排除することは問題。障害がある子が生まれても大丈夫だという環境を整え前に、着床前診断、出生前診断を受けるかどうか、産むかどうかの選択を迫られるのはアンフェアではないか。
・求めているのは共に生きる社会。
・〇〇の為の特別な配慮とかではなく特別に与えられる安全保護でもない。
などなど、そこまで深く考えたことないので、その言葉に驚きとそれを自己消化できずに固まってる自分がいます。
久しぶりにすごい本に出会ってしまった。


コメントを投稿