“食道がん” の主治医が異動で交代した話はすでに報告済みですが、新任の外科医が信頼できる主治医たり得るのか否かまだ評価を決めかねています。
それはなぜか? 新任の外科医 K 先生(40歳)との初対面のとき、ある出来事があったからです。
診察室に入って初対面の挨拶を交わし、椅子に腰掛けたら直ぐに、 K 先生、検査データを印刷した紙を私の方に差し出して来ました。
そして、データ中のある項目のある部分をボールペンで丸く囲って見せ、K 先生は、こう言って来たのです。
「強いDCF療法(がん化学療法)から早6ヵ月。
実は、腫瘍マーカーが基準値上限(越え?)なんですよ!
6ヵ月も経てば、十分食道を塞ぐぐらいの大きさになりますからネ~」
と、脅しとも受け取れかねない言葉が続きました。
私の方はボールペンで囲った部分をよくよく見てみたのですが、丸で囲っていたのは基準値の上限値5 . 0の部分、腫瘍マーカーと言ったのは
CEAで測定結果の数値は4 . 1、基準値内だったのです。
「(この医者、大丈夫かな?)」と、私が思ったのはこの時でした。
そこで、 K 先生にこう言って抗ってみました。
「基準値内ですし、データは時系列で見ないとはっきりしないのでは?」と。
これに対してこれといった K 先生の反応はなく、代わりにこんな提案がありました。
「どうですかこの際、内視鏡検査を再び受けてみませんか?」
かくも K 先生には、どこかテンポがずれて人と波長の合わないときがあります。
前回述べた、がん化学療法6ヵ月後の経過観察:食道内視鏡検査は、こうした一連のやりとりから実施の運びとなったわけです。
もしも “がん” が再燃・再発していたら、そろそろその証拠が現われる時期。そう K 先生が考えたとしても無理からぬことです。
ならば単刀直入に言えばいいのにそうはせず、内視鏡検査を受けさせるためなら “ウソも方便” というのは戴けません。
初対面での印象がこんな具合の K 先生でしたから、今のうちに是非とも釘を刺しておかなくてはと思い、私自身の考えを予め表明しておくことにしました。
再発や転移など悪化した場合の治療法について、私のたっての希望です。
● がん化学療法は精々2クールまで、後は放射線療法でいきたい
● 放射線療法が無効の場合、延命治療ナシの緩和療法でいきたい
内視鏡で採取した組織切片の病理所見は、次回再診時に出て来ます。
さて、どんな結果となりますやら。
で、そのときの新しい治療方針の立て方如何で、もう少し K 先生の人となりが明らかになると思っています。こちらの方も、どうなることやら。
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