先週、3回目の緊急事態宣言が発出される直前のある朝のこと。ラジオを聞いていたらタイセイという言葉が聞こえて来ました。
よく聞いてみると “耐性” のことらしく、「緊急事態宣言に “耐性”・・・」という文脈で使われていました。
この “耐性”、一般には馴染みの薄い言葉です。
が、耐性菌という言葉なら比較的よく耳にするでしょうか。耐性菌は、抗生物質などの抗菌薬を無闇に使った結果出現した病原菌のことで、抗菌薬に抵抗性を示す厄介な細菌です。
アルコールに “耐性” という言葉も聞いたことがあるのでは? 酒を飲み続けていると次第に酒に強くなることを言い、下戸の人でもアルコール依存症になってしまった例が少なくありません。
私などは、製薬会社で新薬開発業務に従事していたので、 “耐性” と聞くと即、依存性薬物を連想します。もちろん、“耐性” の判明した薬物は即刻開発中止となったものです。
このように生物が、一定の薬物に対して抵抗する能力のこと(抵抗性)を薬物耐性または単に “耐性” と言い、依存性薬物と対で論じられることが多いのです。
最近、ネット辞書では本来の “耐性” の意味を敷衍して、環境の変化に対する生物の適応能力にまで意味を広げたようです。
なるほど字面だけみれば、この “耐性” という文字、我慢強さや堪え性の強さ、さらには変化に慣れっこになれる能力までもが容易に連想できます。
冒頭の「緊急事態宣言に “耐性” ・・・」は、この流れに沿ったものでしょうか。マスコミの目聡さはさすがです。
緊急事態宣言と言っても中味は単純、自粛です。家籠もりや自粛がこうも続くと、“自粛疲れ” や “コロナ慣れ” などの言葉が流行(はや)るのも頷けます。まさしく “耐性” そのものです。
依存症にはならないだけまだマシですが、今のままでは精々、こんなふうにボヤキ節を唸って憂さを晴らすしかないのが関の山。ですよネ!?
♪自粛、自粛で~ぇ一年が過ぎ~
今じゃ耐性が~ぁできたぁとさ
ヨ~ィヨ~ィ、タ・イ・セェーィ
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また、やっちゃいましたね。
つい最近まで、Y知事が「(コロナ患者が)右肩上がり・・・」と言い続け、挙句、マスコミまで使い出した。
逼迫をK知事は最初、「ひんぱくぅぅぅ、ひっぱく」って間違えてるし
流行語大賞を狙ったかのように、造語や新語や横文字を作ってはおられましたし。
そもそもソーシャルディスタンスっていう言葉自体が、間違ってますものね。
アマビエには、これからの数年は五穀豊穣とは書かれていますが、疫病退散とは具体的には明記されてない。それを厚労省が使い、商魂たくましい人々が乗っかっちゃうし。
難しい熟語や横文字を使えばいいような風潮で、国民に寄り添ってないのが、丸見えのように感じます。
長文、失礼いたしました。 (誤字脱字の多い乱鳥)
お体にきをつけて、楽しい時間をお過ごしください^^
概ね同感です。
ありがとうございます。