ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

再び飲酒欲求について(上)

2018-04-27 06:53:14 | 病状
 断酒歴が丸4年半となりました。この間、あからさまな飲酒欲求は2回しか経験していません。が、飲酒欲求は様々な姿・形に変装して現われるものだということも思い知らされました。断酒中の方々へのご参考に、折々に経験した飲酒欲求を断酒中に呟いた言葉から振り返ってみます。

断酒?! 節酒じゃいけないの?
(断酒開始時)
 専門クリニックを初めて受診したときのことです。主治医にアルコール依存症と宣告されていきなり断酒を命じられたとき、一瞬、私の頭を過ぎった本音でした。それまで一日も欠かさず常習してきた飲酒ですから、それを全否定されたことに “飲酒への未練” が強く出たのだと思います。

孫たちが帰った後が危ない!
(断酒歴5ヵ月頃)
 春休みの頃だったと思います。久々に孫たちが遊びに来るというので、たまには遠出してみようかと考えました。少し心配になったのは、不慣れな所でたとえ目一杯楽しめたとしても、孫たちが帰った後で却って落ち込みが酷くなるのではということでした。主治医に相談してみると、“不慣れなこと(緊張)の反動という飲酒欲求” があるので、遠出はまだ避けるようにと言われました。それで結局、近場でお茶を濁すことになりました。

酒でも飲まなきゃ堪ったもんじゃない!
(断酒歴6、7ヵ月頃)
 これも春から初夏にかけての頃だったと思います。外出から家に戻って一人になるなり、不意に胸がザワザワ・グルグルし始めました。初めて経験した不吉で不穏な感覚だったので、これは酒で紛らわすしかないとモロ本気で思ってしまいました。どうにか飲まずに済ましたのですが、“マイナス感情を紛らわすための飲酒欲求” だったように思います。一度経験した後は、再び襲われても何とか無難にやり過ごせるようになりました。

飲んだらどうしよう? / 何としても断酒しなきゃ!
(断酒歴10ヵ月まで)
 私は断酒して10ヵ月目に “憑きモノが落ちた” とも言うべき体験をしました。この体験までの間ずっと、一人で家にいると決まってこの言葉が私に纏わり付いて離れませんでした。専門クリニックの教育プログラムが奏功し、アルコールの怖さが刷り込まれていたからでしょうか。狭い(?)/ 広い(?)意味で典型的な “アルコールに囚われた” 心理状態だったと考えています。この強迫観念も “憑きモノが落ちた” 体験の後はぱったりと消えてしまいました。

すき焼き・しゃぶしゃぶとビール、・・・旨そう?!
(断酒歴1年4ヵ月頃)
 まだ寒さの厳しい2月のある日、専門クリニック近くの神戸港界隈を一人で小一時間散歩したときのことです。散歩からの帰り道、すき焼き・しゃぶしゃぶ屋の前で思わず上の言葉を呟いてしまいました。散歩でくたびれていた上に昼飯前ということもあって、喉の渇きと空腹感から飲酒欲求があからさまに湧き出たものと考えています。これはまさしく、AAの言うHALT(怒り、空腹、孤独、疲れ)に当たります。こんな露骨な飲酒欲求はこの時だけで、以来一度もありません。
 
 と、ここまで書いて気づいたのですが、以上のエピソードはすべてゴミ拾いを本格的に始める前にあったことです。家に一人でいたとき、もし “空白の時間” に襲われたとしても、ブログの原稿作成以外にうまく逸らす方法が他に見つかっていなかった時期でもありました。

 上に述べたケースは、いずれも飲酒欲求があからさまに湧いても何ら不思議ではありません。今ではそう思っています。因みに、本格的なゴミ拾いを始めてからこの4月で丸3年経ちました。
(この項つづく)



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