ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

酔っ払いの酒臭さ

2017-09-19 06:45:17 | 病状
 先日のAAのミーティングでのことです。テーマとされた “今日一日” について話していたとき、成りゆき上、日課にしている道のゴミ拾いについても触れることになりました。

「最近こそ少なくなったんですが、初めの頃はよく酒の飲み残しに出くわしたものです。ビンや缶がベンチや塀の上などにちょこんと置かれ、中身はほとんど飲まれてないままでした。もったいない(!)と一瞬思ったものの、心を鬼にして中身を道にぶち撒けました。
 酒ってクサイんですヨ! ドボドボッと一気に道に撒くと、辺りに何とも嫌な臭いが・・・クサイっていったらありゃしません。よくもこんなクサイのを有り難がって飲んでいたものだ(!)と思ったものです。
 迂闊な話ですが、そのとき初めて気づいたんです。これって酔っ払いの酒臭さと同じだ(!)・・・とね。」
こんな話に会場は大爆笑。素面(しらふ)でいる今、皆さんにも心当たりがあるようでした。

 道に撒いたばかりのアルコールの臭さは文字通り目から鱗でした。純度の高いアルコールにはツンとした刺激臭があり、私は今でも嫌いではありません。普通のアルコール飲料も、容器の狭い注ぎ口やグラスなどから漂う匂いは馨しいものです。酒好きな私ですから、アルコールはそんな馨しいものだとずっと思い込んでいたのです。

 ヒトは元々身近な臭いに気付かないよう出来ているそうです。アルコールは嗅覚も麻痺させるそうですから、酔っ払うと一層自分の酒臭さに気付けなくなるのです。思い込みのせいとは言え、酒を道に捨てたお陰で酒臭さに気づけたとは我ながら迂闊でした。

 ミーティングで聞く体験談では、朝寝起きに酒を飲んでから出勤したなどという信じられない武勇伝が出て来ます。酒臭さは飲んでいない周りの人には誤魔化しようのないものですが、酒を飲んだ張本人には自分の臭さがわからないのです。

 酔っ払い同士なら、お互い酒臭さが気にならないのも同じ理由からです。ヒドイ二日酔いも同じこと、知らぬは自分ばかりなりで「ワッ、クサー」と言われるのがオチです。まさしく “臭いもの身知らず” なのです。
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 ところで、大便臭やオナラの原因物質とされるインドールやスカトールも、微量(低濃度)では花のような馨しさだそうです。香水に使われる天然ジャスミン油の一成分もインドールと聞いています。そんな知識があっても、さすがに現物を前にしたらそんな想像力は湧いてきません。最近、赤の他人にやられっぱなしの究極の嫌がらせに対抗した真実の奉仕のことです。当然ですよネ!?



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