ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

思い込みと旧式蛍光灯

2017-06-13 06:49:15 | 病状
 ご存じと思いますが、マイナンバー・カードさえあれば、住民票や印鑑証明などの行政公文書がコンビニのコピー機でも発行してもらえます。市役所より手数料が100円安く済むというので試してみることにしました。

 コンビニでいざ試してみると、コピー機の表示に暗証番号入力の指示が出て来ました。暗証番号?心当たりがなかったので、しかたなく翌日、市役所に行くハメとなりました。

 翌朝の市役所でのことです。さっそく受付で相談してみると、暗証番号はリセットできるとのことで、担当窓口を教えくれました。併せてその際、写真付き身分証明が必要とも言われました。これにはすかさずマイナンバー・カードそのものが身分証明のはず、と珍しく切り返してみました。やはりその通りと確認できたので、もう出番なしと脳がお休み遊そばしたのかもしれません。
 
 担当窓口の担当者は私のマイナンバー・カードを手に取ると、案の定、カード申請時の申し込み用紙を取り出して来て、記憶がないか聞いてきました。なるほど申し込み用紙には、4桁の暗証番号記入欄がありました。かすかに見覚えがあったのですが、何の数字を書いたのかすっかり忘れていました。
「言われてみればあったような、・・・思い出せませんね。」
「では、リセットになりますね。免許証とかパスポートが身分証明に必要なのですが・・・」とサラリと告げられました。臆するところがなく、さも当然のような口調でした。そんな口調にこちらもすっかり魅入られ
「パスポートなら家にあります。それじゃ改めて、ですね?」と素直に応じてしまいました。

 ことの顛末を報告しておこうと再び受付に向かったのですが、何かに後ろ髪を引かれる思いでした。
「受付で交わした事前のやり取りは、一体何のためだったのだろう?」
歩きながらやっとそう気づいたときです。先ほどの担当者が追いかけて来ました。
「失礼しました。マイナンバー・カードお持ちだったんですね! すぐに手続きできます。どうぞ!」
これでどうにか一件落着となりました。

 双方ともに、二重の意味で思い込みがあったのです。その窓口は新規申し込み受付が担当ですから、通常なら身分証明が必須アイテムです。写真付きのマイナンバー・カードが目の前にありながら、担当者は通常業務通りに身分証明と機械的に口にしたのでしょう。私も私で、あまりにも自然な彼の口調に何の疑問も湧かず、ごく当然と受け容れてしまったのです。どちらの思い込みもいい勝負、何ともシマラナイ話です。

 私としたことが、自信タップリの口調にかくも簡単に落ちるとは・・・。こんなことではオレオレ詐欺の恰好の餌食になりかねません。素直と言えば素直なのですが、あんまりです。肝腎なときになるといつも旧式の蛍光灯状態、つまり気付くのが遅いのです。ここでも遺憾なく発揮されました。
“ありのままを ありのままに受け容れる”、時と場合によりけりです。



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コメント (2)
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