墓地・墓石・石材 静岡県伊東市 株式会社 石井石材のSo Soなブログ

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数珠

2008年12月21日 08時46分20秒 | 建墓にあたって
営業の石井です。

皆さんは数珠をお持ちでしょうか?

お仏壇に向かって礼拝する時や、お葬式、法事、お彼岸の墓参りのときに手にするのが、数珠です。
“珠数”とも書き、念珠(ねんじゅ)とも呼びます。

もともとは、念仏を唱える際に、何回唱えたかを数えるために一声ごとに一玉づつ繰って用いられていました。
数珠の珠の数は、108個が基本となっています。というのは、私達の心が108にも動き、変わり、乱れるということからで、これを108煩悩といっています。

しかし実際私たちが使っている数珠の珠の数は、108以外にも持ちやすいように半分の54、またその半分の27、108個にちなんだ18など色々な形式があります。
珠には、親玉といわれ、房のついているT字型の穴のあいているものがあり、これが数珠の中心となります。
丸く輪になっているのは、仏の心を私たちの心の中に通し、心が丸く素直になることを意味しています。

数珠を持つ時は左の手首にかけます。
数珠は宗派によってその形が違います。
一般の人たちは各宗派用の一連の数珠を使うことが多いようです。


もう少し掘り下げて、各宗派の数珠の特徴について説明致します。

<曹洞宗>禅宗では「出入りの息をもって念珠となす」という姿勢があり、座禅を重んじているため数珠の作法に規定がない。また、数珠に環がついてうるものが多い。

<日蓮宗>他の宗派にない祈祷用の数珠が多い。特に房の組み方と寸法が他宗派とは異なる。

<浄土真宗>念仏を称えることを行とは考えないので、真宗には数取りができない“蓮如結び”という紐の結び方がある。

<天台宗>平珠が多い。主珠108個、親珠1個、四天4個で構成され、2本の房にはそれぞれ平珠20個、丸珠10個がつけられている。

<真言宗>数珠の持つ意味を重要視している真言宗では、108という数を金剛界の百八尊、親玉は大日如来の智彗を表し四天は宇宙を表現した曼荼羅の四方四仏という解釈をしている。

<浄土宗・時宗>僧侶が儀式の時に使う荘厳数珠、数取りのできる日課数珠、大勢で称える百万篇数珠などがある。日課数珠には二蓮の輪違いの数珠が多く用いられている。