おおたかの森と流山カナル物語

流山に住む主婦&薬剤師lalaの気紛れな日記
実は「福の神」らしいので、ゆったりまったり、周りを幸せにしていきます

母の夏祭り

2012-08-31 16:49:23 | 家族
昨日は母が入居している介護施設の夏祭り

家族も招待され、耳の遠い姉は人との会話もままならないので
私一人で出かけてきました

若い頃、飲食店を経営されてたという入居者のおじいさんが焼き鳥を焼いてくれたり
入居者のみなさんが握ってくれたおにぎりを食べたり
介護スタッフの方が作ってくれた豚汁を食べたり
ゲームをやったり、楽しいお祭りでした

そんな中、何人かの入居者のおばあさんと会話をしたのですが
みなさん80歳を超えてる方ばかりで
時々言ってることがチンプンカンプンになることもありますが(笑)
昔話をするとみなさん、しっかりとなって
自分の若い頃のことを話してくれて、面白かったです

特に同じテーブルに座ってたおばあさん
母のスパンコールの付いたTシャツを
「あなた、それ素敵ね、ホント素敵ね」と何度も褒めるし
私が履いているメッシュのパンプスを
「あらぁ、素敵な靴ね、とっても素敵」なんて
普通の人は目が行かない足元まで見て褒めてくれるので
「母のTシャツは私が選んだんですよ、私と趣味が合いますね」と嬉しくなって
「とってもお洒落なんですね」と私が言ったら、
なんと!そのおばあさん、アパレル関係のデザイナーだったとのこと

へぇ~、とびっくりして「どちらにお勤めだったんですか?」と聞いたら
「銀座の真ん中へんよ」と言うので
「4丁目ですか?5丁目ですか?三越の近くですか?」と聞いたら
「そう、三越のすぐそば!あなたよく知ってるわね」と言うので
「はい、私、東京に住んでて、銀座には、よく行ってたんですよ」と言うと
「あら、そうなの」なんてことで、色んな銀座の話を始めたりして

そうかと思えば、とっても穏やかな方で
車椅子に座ったままなのに、周りの人に気を遣って
私に食べ物や飲み物を何度も奨めてくれるおばあさんがいるので
「お気遣いありがとうございます」とお礼を言ったら
そのおばあさんは元看護婦さんで、大きな病院の婦長さんをやっていたとのこと
だから気配りに長けてるのねぇ、と納得

そう言えば、いつも介護施設のリビングルームで母の近くに座っているおばあさんは
躾に厳しい方で、ちょっと急いでいた私が軽く会釈して前を通り過ぎようとしたら
「あなた、挨拶はきちんとしなくてはいけません」なんて叱られちゃって

それ以来、母に会いに行く時は、行きと帰りに必ずそのおばあさんのそばに行き
耳元で「こんにちは」と「失礼します」と挨拶をするようにしたら
とってもご機嫌になって、いつも「はい、ごきげんよう」と挨拶を返してくれて

その後、そのおばあさんは校長先生をしていた、と聞いて
『なるほどォ~』と納得したのですが
入居しているおばあさん達はみな、若い頃、
バリバリに働いていた方たちなんですねぇ

まあ、そうでもなければ充分な年金ももらえず
介護施設にも入れないわけでしょうけど

でもうちの母もそうだけど、80歳、90歳を過ぎている人たちは
あの太平洋戦争やあの関東大震災を経験して
日本の激動の、とんでもなく貧しい時代を超えてきた人たちだから
やはりその苦労があっての今なんだろうなぁ、と思いました


車椅子に乗りながら、母がスイカ割をさせてもらった一枚
93歳の母は夏祭りかどうかも、よくわかってなかったかもしれません
でも終始、楽しそうにしていました


2時間ほどの楽しい夏祭りでしたが
母や入居者の方たちの様子を見ながら
私の未来は・・・と思わず考えてしまいました

あと20年後、30年後、40年後、そこまで生きれるかわからないけど
果たしてこんな風に生きていくことが
私の子供や、これから生まれる私の孫達にとっていいことなのかどうか
長生きする、ってどうなんでしょうね

そんな、色んなことを考えた夏祭りでした{/face_setsunai/
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