おおたかの森と流山カナル物語

流山に住む主婦&薬剤師lalaの気紛れな日記
実は「福の神」らしいので、ゆったりまったり、周りを幸せにしていきます

福島原発事故によるがんリスク 明らかな増加見えず

2012-11-29 23:22:24 | 震災・放射線関係・環境
25日(日)の朝日新聞朝刊一面のトップ記事

WHO(世界保健機関)が東京電力福島第一原発の
被曝による住民の健康影響をまとめました
それによると、癌などの発生は全体的に
「統計学的に有意に増える可能性は低い」と結論づけましたね

福島のがんリスク、明らかな増加見えず WHO予測報告

ここに書いてある「統計学的に有意に増える可能性は低い」
は理系的な言い方で、まあ、文系の人たちに理解してもらうためには
「発癌率はほとんど上がらないから、大丈夫よ~
ってことでしょうか

しかし朝日新聞の記事を読むと、なんとか危険寄りに書こうとしていて
物凄く腹が立ちます

「1歳女児が16歳までに甲状腺癌になる可能性は
0.004%が0.037%へ9倍に増える
これは仮に1万人いたら0.4から3.7人に増える可能性がある」
と煽ってるけど

0.004%って、1を0.00004倍するってことで
これが0.037%、つまり0.00037倍に増えるっていうのは
はっきり言って誤差の範囲
だって、どちらも限りなくゼロに近い値じゃない?!

その限りなくゼロの二つの値を比べて
「0.00004から0.00037へ、9.1倍になった」だなんて
ゼロからゼロの変化に、「何倍」なんて比較をするなぁ~
とメチャクチャおかんむりの理系女子の私です


だいたいこんな0.00004だの、0.0003だのなんて数
普通の生活では使いませんよ

しかも「仮に1万人いたら」なんて簡単に言ってるけど
浪江町の人口は震災前で約2万3000人
そのうち0~14歳は14%の約3200人だから
0~1歳児は、いても数百人でしょう

仮に多く見積もって500人だとしても
震災前に癌になる人数が 500(人)×0.00004=0.02(人)
これが 500(人)×0.00037=0.185(人)になるということで
当たり前だけど、原発事故後でも1人も癌にならないじゃん

それを1万人だなんて、不安になるような大きな数にして
わざと1人以上の値が出てくるような数字を出して
あたかも癌になる子がいるかのような書き方

数字を読み取れない人だったら、あっという間に騙されちゃいますよね
もう、プンプンです
もう、ホント、朝日新聞って頭が悪い

この記事を読んだ人がいたら、数字のマジックに踊らされないよう
気をつけて欲しいと思います


そうやって考えると、人口16万人の流山でさえ、0、1歳児を合わせると約3500人

一番リスクが高い浪江町レベルだと考えても、癌になる子は
3500×0.00037=1.295 でたった1人

そして当たり前だけど実際の流山の放射線量は
浪江町の足元にも及ばないから
今回の原発事故による0-1歳児の発癌率は、ゼロと言っても問題無く
それ以上の年齢の子は、もっと発がんリスクが低いから
はっきり言って、除染なんて全く必要ないですよね


これで理科大薬学部の小島先生がおっしゃっていたことが正しい、と裏付けられましたね

先生は、今回の原発事故では
原発の、極々近くの住民の発癌リスクが上がるかもしれないけれど
それでもわずかな上昇だから、
タバコを吸わないとか、規則正しい生活をする
バランスの良い食事を摂るなど、健康に気をつけた生活をすれば
その上がったリスクも無かったことに出来る
とおっしゃっていましたからね


しかし、朝日新聞って、何を考えて記事を書いてるんでしょう???

ストレスが一番身体に悪い、と誰でも知っているのに
なんの問題も無い状況を、あたかも物凄いリスクがあるかのように書いて
市民の味方のような振りしてるけど
実際は放射線の知識が無い人や、統計学の数字を理解できない人たちに
不要な心配と、物凄いストレスを与えて、不安にさせてるんですから
メッチャ、身体に悪い影響を与えてるじゃありませんか

だいたい、0.037%の発ガン率って何よ
排ガスや発癌物質を含んだ食品の方が
よっぽど発癌率が高いじゃん

日経メディカルの方が、落ち着いた記事を書いてますね

もう、ホント、プンプンですよ
と怒り沸騰の記事でした
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