新しいギタリストが入って、バンドの雰囲気が変わったと書きましたが
何十年前にも同じ経験をしたことを思い出しました
それは私が社会人になって1年目か2年目の出来事
大学生時代、私は軽音楽同好会のフォークソングクラブに属していたのですが
そのクラブの2年上の先輩から、私を含めた何人かの後輩達に呼び出しがありました
11月に開催される学園祭のOB会でサプライズをやろう、と言うのです
軽音楽同好会では毎年学園祭でライブ喫茶を運営し
ジャズ、ボサノバ、フォークソングのライブステージを聴かせながら
おつまみや飲み物を出し、その売り上げを同好会の運営費にしていたのですが
4日ある学園祭の3日目の夜にフォークソングクラブのOB会を開催し
現役、卒業生が混ざり合って、飲んで食べて、歌ったり演奏したりしたのです
で、OBは現役時代にやっていた曲を、歌ったり演奏したりして
昔のことを思い出しながら、楽しい夜を過ごすのです
そのOB会で、全く新しいバンドを作り、
新しい曲でサプライズの演奏をしよう!と言うのです
『なかなか、面白そう
』とみんなで乗り乗りになり、秘密裡に計画が進行し
当時流行っていた女性歌手の2曲を選曲
ギター2本、ベース、ドラムの楽器編成で演奏することになったのです
で、最初の練習を新大久保の貸しスタジオでやることになり
ギターの一人が遅刻する中
ギター、ドラム、ベース、ヴォーカルの私で練習を始めたのですが・・・
社会人になって久しぶりの楽器演奏、しかも初めて一緒に演奏する仲間
ということで、イマイチ乗り切れないでいたのです
でも、その時はそんなもんだと思ってやっていたんですけどね
そこへ遅れて、ギタリスト一人がやっと登場
彼は岡山出身の、素朴な男の子I君
いつもポワワ~~~んとした感じの、おっとりした非都会派青年なのですが
ギターがメチャメチャうまくて、センスも抜群
一目置かれる存在だったのですが
おっとりした性格ゆえ、その日も寝坊で遅刻(笑)
で、全員揃ったところで改めてもう一度、ということで演奏を始めたら・・・
遅れてきたギタリストのキレのイイ演奏に
ダラダラだったそれまでの演奏が嘘のようにキリッとして
驚くほど、ちゃんとした演奏になったのです
もうもう、ビックリで「Iのギターが入ったら、全然違うね」
とみんなが納得するほどI君の演奏は素晴らしかったのです
でも当の本人のI君は、当然ですがなんのことかわからず「???」でしたけどね(笑)
その後、何度か練習し、学園祭OB会の日を迎えました
そして社会人になった卒業生や現役生が飲んだり喋ったり、楽器演奏したり
和気藹々としていた頃合を見計らって、サプライズ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
空いたステージに突然5人で上がり、演奏準備を始めて
観ていたみんなが、「なんだ、なんだ?」とざわついている中
爽快なギターや重厚なドラム、ベースの演奏から始まって
アンルイスの「女はそれを我慢できない」を歌い始めたもんだから
もうもう会場はやんやの拍手と大喝采![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
その後、山口百恵の「絶体絶命」も歌って、大いに盛り上がったのでした
楽しかったな![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_heart.gif)
その後、I君はプロのギタりストを目指して、
結構有名なミュージシャンのバックで演奏したり
スタジオミュージシャンみたいなことをやってたみたいだけど
結局故郷の岡山に帰って就職しちゃいました
物凄い才能があって、私はもったいないなぁ、と思っていたんですが
「やっぱり僕に東京は合わない」みたいなこと言ってたなぁ
去年長男の赴任してる広島に行くことになって
『あ、そうだ!岡山の隣りだからI君に会おう!』と思って
メイルを送ったら、携帯メイルもパソコンメイルも戻って来てしまって、結局会えずじまい
電話や手紙を書くほど深い付き合いじゃないから、それで諦めちゃいましたが・・・
ま、10年近く連絡とってなかったから仕方ないけど
『もうォ~、アドレス変わったんなら、連絡ぐらいしろよなぁ』と思いましたけどね(笑)
しかし、音楽の世界って、本当に厳しいですね
I君にしろ、ウチのバンドの大泉洋にしろ、どんなに才能のあるギタリストだと思っても
世の中に出て、それだけでちゃんと生活できるようになれるわけじゃなくて・・・
画家さんもそうでしょうけど、結局芸術で身を立てるって
才能だけでなく、チャンスとか、オーラとか、
努力だけではどうしようもない「何か」が無いと難しくて・・・
結局、趣味でやり続けることが一番いいのかもしれませんね
と、岡山のI君を思い出しながら、考えるのでした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_5.gif)
I君も、ウチのバンドの大泉洋みたいに、何十年もギター弾いてないのかなぁ
もう一度一緒にやれたらいいね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_2.gif)
女はそれを我慢できない / アン・ルイス
Momoe Yamaguchi 山口百恵Zettai Zetsumei 絶体絶命
何十年前にも同じ経験をしたことを思い出しました
それは私が社会人になって1年目か2年目の出来事
大学生時代、私は軽音楽同好会のフォークソングクラブに属していたのですが
そのクラブの2年上の先輩から、私を含めた何人かの後輩達に呼び出しがありました
11月に開催される学園祭のOB会でサプライズをやろう、と言うのです
軽音楽同好会では毎年学園祭でライブ喫茶を運営し
ジャズ、ボサノバ、フォークソングのライブステージを聴かせながら
おつまみや飲み物を出し、その売り上げを同好会の運営費にしていたのですが
4日ある学園祭の3日目の夜にフォークソングクラブのOB会を開催し
現役、卒業生が混ざり合って、飲んで食べて、歌ったり演奏したりしたのです
で、OBは現役時代にやっていた曲を、歌ったり演奏したりして
昔のことを思い出しながら、楽しい夜を過ごすのです
そのOB会で、全く新しいバンドを作り、
新しい曲でサプライズの演奏をしよう!と言うのです
『なかなか、面白そう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart.gif)
当時流行っていた女性歌手の2曲を選曲
ギター2本、ベース、ドラムの楽器編成で演奏することになったのです
で、最初の練習を新大久保の貸しスタジオでやることになり
ギターの一人が遅刻する中
ギター、ドラム、ベース、ヴォーカルの私で練習を始めたのですが・・・
社会人になって久しぶりの楽器演奏、しかも初めて一緒に演奏する仲間
ということで、イマイチ乗り切れないでいたのです
でも、その時はそんなもんだと思ってやっていたんですけどね
そこへ遅れて、ギタリスト一人がやっと登場
彼は岡山出身の、素朴な男の子I君
いつもポワワ~~~んとした感じの、おっとりした非都会派青年なのですが
ギターがメチャメチャうまくて、センスも抜群
一目置かれる存在だったのですが
おっとりした性格ゆえ、その日も寝坊で遅刻(笑)
で、全員揃ったところで改めてもう一度、ということで演奏を始めたら・・・
遅れてきたギタリストのキレのイイ演奏に
ダラダラだったそれまでの演奏が嘘のようにキリッとして
驚くほど、ちゃんとした演奏になったのです
もうもう、ビックリで「Iのギターが入ったら、全然違うね」
とみんなが納得するほどI君の演奏は素晴らしかったのです
でも当の本人のI君は、当然ですがなんのことかわからず「???」でしたけどね(笑)
その後、何度か練習し、学園祭OB会の日を迎えました
そして社会人になった卒業生や現役生が飲んだり喋ったり、楽器演奏したり
和気藹々としていた頃合を見計らって、サプライズ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/atten.gif)
空いたステージに突然5人で上がり、演奏準備を始めて
観ていたみんなが、「なんだ、なんだ?」とざわついている中
爽快なギターや重厚なドラム、ベースの演奏から始まって
アンルイスの「女はそれを我慢できない」を歌い始めたもんだから
もうもう会場はやんやの拍手と大喝采
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
その後、山口百恵の「絶体絶命」も歌って、大いに盛り上がったのでした
楽しかったな
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_heart.gif)
その後、I君はプロのギタりストを目指して、
結構有名なミュージシャンのバックで演奏したり
スタジオミュージシャンみたいなことをやってたみたいだけど
結局故郷の岡山に帰って就職しちゃいました
物凄い才能があって、私はもったいないなぁ、と思っていたんですが
「やっぱり僕に東京は合わない」みたいなこと言ってたなぁ
去年長男の赴任してる広島に行くことになって
『あ、そうだ!岡山の隣りだからI君に会おう!』と思って
メイルを送ったら、携帯メイルもパソコンメイルも戻って来てしまって、結局会えずじまい
電話や手紙を書くほど深い付き合いじゃないから、それで諦めちゃいましたが・・・
ま、10年近く連絡とってなかったから仕方ないけど
『もうォ~、アドレス変わったんなら、連絡ぐらいしろよなぁ』と思いましたけどね(笑)
しかし、音楽の世界って、本当に厳しいですね
I君にしろ、ウチのバンドの大泉洋にしろ、どんなに才能のあるギタリストだと思っても
世の中に出て、それだけでちゃんと生活できるようになれるわけじゃなくて・・・
画家さんもそうでしょうけど、結局芸術で身を立てるって
才能だけでなく、チャンスとか、オーラとか、
努力だけではどうしようもない「何か」が無いと難しくて・・・
結局、趣味でやり続けることが一番いいのかもしれませんね
と、岡山のI君を思い出しながら、考えるのでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_5.gif)
I君も、ウチのバンドの大泉洋みたいに、何十年もギター弾いてないのかなぁ
もう一度一緒にやれたらいいね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hamster_2.gif)
女はそれを我慢できない / アン・ルイス
Momoe Yamaguchi 山口百恵Zettai Zetsumei 絶体絶命
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