1月16日の日本経済新聞社会面の記事
筑波大の渋谷彰教授が、マウスを使った実験で
腸内の悪玉菌が喘息を悪化させる仕組みを解明したそうです
腸内の悪玉菌がぜんそくを悪化 筑波大、マウスで仕組みを解明
なるほど、風邪がきっかけで喘息になるケースが多いと聞くけど
これには抗生物質の服用も絡んでいたかもしれないよね
実は私の夫も喘息持ちで、これは独身の一人暮らしの頃、風邪に罹り
病院で風邪薬をもらって、その後に喘息になったんですよね
だから私は、その時服用した解熱鎮痛剤(NSAIDs)が
喘息(アレルギー)発症の原因だと思っていたのです
NSAIDs不耐症・過敏症とは
でも今回の研究発表で
解熱鎮痛剤だけでなく、抗生物質が原因ということも考えられますね
まあ、風邪に薬の服用は不要
という意見が主流になっている昨今
今回のこの研究結果を受けて、抗生物質だけでなく
安易に風邪薬を飲まないようになってくれるといいな
風邪薬、なんて要らない
なんと言っても、今、一番やっかいな病気はアレルギー
特にアナフィラキシーショックでは、呼吸困難を起こし
最悪、死んじゃうこともあるんですから
「風邪に○○○~♪」なんてCMに乗せられて
飲まなくてもいい薬を、健康食品のように簡単に買って
お子さんに飲ませちゃってるお父さん
「鼻水が出てるから飲んでおこうね」なんてちっちゃいお子さんに話しながら
アンパンマンの風邪薬を買っていくお母さん
私が働いているドラッグストアでも
こんな風にお説教したくなるようなお客さんをたくさん見ますからね
あまりにも簡単に選んでいくから、呼び止めて色々教えてあげようと思うけど
薬剤師である私の存在など迷惑なような雰囲気を出して
話も聞かずにさっさとレジに行っちゃうものね
もっと風邪のこと、薬のを勉強して、正しく子育てしようね
わからないことは、ちゃんと勉強してる医師や薬剤師に聞こうね
と何度、思うことか
え?どれがちゃんとした医師か、薬剤師かわからない、って
それは簡単
「1μSv/hの公園は危険ですか?100Bq/kgの椎茸は食べてはいけませんか?」
って聞いてみるといいですよ
「危ない!避難して!」とか「癌になる危険性がある!」
なんて言う医師や薬剤師は止めたほうがいいと思いますね(笑)
きちんと放射線の危険性と安全性を話してくれる医師や薬剤師を選ぶといいと思います
腸内細菌のバランスの乱れが、喘息を悪化させるメカニズム
しかし、この論文を読んでみると、
腸内で発生したプロスタグランジン(PG)E2が喘息に影響を及ぼしてるみたいで
ちょっと矛盾がありますよね
それはPGは、解熱鎮痛剤で発生を抑制できるので
解熱鎮痛剤を飲めば、喘息の発生を抑制できることになります
でもこの論文にも書かれているように
実際は、解熱鎮痛剤自身が喘息の発生原因になってるので
喘息の発生機序に矛盾が生じるわけです
まあ、こういったことも今後の研究で色々わかってくるといいですね
頑張れ、筑波大
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炎症にはCOX-2、胃粘膜保護にはCOX-1が関与しているのと同じような理論なのかもしれません。
腸内細菌とアレルギー(乳酸菌がアレルギー症状を改善させるだなんて摩訶不思議)は個人的に興味のある分野なので、今回のような発表は面白いですね。
通りすがりに失礼しました
10数年前、調剤薬局に勤務していた頃に
発売された薬です
でも当時、COX-2選択的阻害剤は
普通のNSAIDsに比べて鎮痛効果がイマイチ
と言われていましたが
今は改善されたんでしょうか?
OTC医薬品販売店に勤務してると
COX-2選択的阻害剤に接する機会が無く
今はなかなか知識が増えないというのが残念なところです
COX-2やCOX-1についての研究がもっと進むといいですね
ところで腸内細菌とアレルギーの関係ですが
中医学の世界では、「アレルギーは消化機能
特に大腸の機能に問題があると起こる」と言われていて
以前からアレルギー用の処方薬には
消化機能を整える処方(補中益気湯や六君子湯など)
が使われているんですよ
だから今回の研究結果は
「漢方の理論が現代医学で証明された」ということで
私としては非常に嬉しく思っています
こんな風に漢方の効果が、医学的、生物学的に証明されて
もっともっと多くの医師たちがその効果を理解して
漢方薬を正しく使ってくれるといいなと願っています