来年4月、茨城県牛久市にある東洋大学附属高校に
中学校が併設されるんですね
東洋大学附属牛久中学校(仮称)
まあ、選択肢が増えるのはいいけど
ちょっと私からのアドバイス
「都内に向かう満員電車で通学させるのは子供がかわいそう
だから反対方向の空いてる電車で通わせたい」
という考えで茨城県方面の学校を選択する人がいるけど
それは大きな間違いですからね
確かに、常磐線の朝の下り電車は空いてるけど
その分、本数は上りより全然少なくなるわけで
しかも常磐線のほとんどは快速で取手止まり
更に下りには、成田行きもあるし、我孫子どまりもあるし
まあ、取手までならそれなりに本数はあるけど
それから先はガクンと本数が減ってしまうのです
しかも学生は学校に間に合うギリギリの電車を選ぶため
同じような時間帯の列車に多くの学生が集中して乗るわけで
つまり本数が少ないくせに、乗りたいと思う電車だけメチャクチャ混んでて
座れるどころか、実は思うほど、茨城方面に通う電車は空いていないのです
更に帰りの電車も本数が少ないわけで
だから「下り方面の学校の方が、楽チンで通える」なんていうのは幻想
実は我が家のご近所さんにも、「都内に通うのは大変だから」と
茨城方面の学校を選んだ人が結構いたんですよね
で、結局、蓋を開けたら、座れるどころかギュウギュウ詰めだったそうで
しかも1本逃すと、次の電車まで間隔が空いてるから遅刻になるとかで
しょっちゅう「遅れるゥ~!」と言っては、駅まで車で送っていたそうです
もちろん、それはそれで、その子の人生だし
楽しく通って卒業したから、良かったんじゃないかと思うけどね
でもそれなら、通学時間だの、空いてる電車なんてことを鼻から考えずに
その学校の校風とか、教育方針で選べばいいわけですよね
だからつくづく、「通学電車が楽な方に」なんて考えで学校選びをするなよなぁ
と思う私です
同じように、マンションや一戸建ての住まい選びでも
「子供のために、小学校が近い場所を」と言って選ぶ人がよくいますが
これもね、よくよく考えた方がいいんじゃないかと思います
だってそうでしょ?
学校まで歩いて5分の所に住んでる子と
毎日片道20分、30分を歩いてる子を比べたら
週5日、6年間通う場合、「両者に何の違いもない」と言えると思う?
そりゃあ、想像しただけでも
毎日往復10分しか歩いてない子より
雨の日も風の日も雪の日も、
往復1時間近く、6年間歩いてる子の方が
身体も心も、強い子に育つに決まってるじゃないの
もちろん、遺伝的に身体能力が高くて
家が近くても足の速い子はいるかもしれないけど
うちの息子達が小学生の時、
リレーに選ばれる子がみんな小学校から家が遠い子だと気がついて
「やっぱり毎日たくさん歩いてる子の方が足が速くなるのかもね」
と同級生のお母さん達とよく話したものです
特に遅刻常習犯の子は、毎日のように学校まで走っていたから(笑)
サッカーではエースだったし
中学生の時は駅伝の選手に選ばれてましたよ
それに歩くことは「脳の発達」にメチャメチャいいんですよね
運動が子供の脳を育てる
体の健康だけじゃない!歩くと「頭が良くなる」理由まとめ。【脳科学】
最近はゲーム機やパソコンなど家の中で遊ぶことが増え
外遊びが減っていることを考えれば、学校の行き帰りの「歩き」は
子供の成長にとって大きな意義があることは、
ちょっと考えてもわかることだと思います
通学電車だってそう
サラリーマンと一緒に混んでる電車で通うと
色々気を遣ったり、自分なりに工夫したり
結構頭を使うんだと思います
息子達の学校でも成績上位者には
通学時間1時間以上の子はゴロゴロいて
次男の同級生のトップは、野田から片道2時間かけて通ってた子でしたからね
子供は順応性が高いから、小学生だって30分以上の距離を歩けるようになるし
中学生、高校生なら1時間、1時間半の通学は許容範囲
だから「家から近い方がいい」は、その子が大人になってからで十分
住宅選び、学校選びはそんな所ばかりに目を向けず
多少、学校から遠くても、自分達家族にとって良い住まいを
多少、家から遠くても、自分達家族の教育方針に合った良い学校を
じっくり選んで欲しいなと思います