高校無償化が4月から行われるらしい。なんでも、維新が高校無償化の政策を通すために予算案に賛成したとのこと。先に高校無償化を実施している大阪府では、公立高校の定員割れも発生しているとのことで、公立高校を整理統合する手段として高校無償化が行われるのかと思うと、何ともやるせない。
公立の学校に関しては、教師は公務員意識が強く、一部の教師を除くと、横並び、慣例重視、事なかれ主義の悪弊があって、私立の学校のように特色ある教育などの面では劣っているのだろうが、これでは、私立学校の多い都市部と、公立学校が多い地方との教育格差が益々増加するだけだし、何を意図しての無償化なのかがわからない。少なくとも、これが少子化対策とは全く関係のない施策であることだけは間違いはないだろう。
維新の会は、未だに人気の無い大阪万博に力を入れて来た割に、今頃になって、吉村知事が石破首相に直訴しなければ物事が前に進まないテイタラクとか、ネットカジノなどで、ギャンブル依存症の問題が大きく騒がれているのに、IRという、まさにカジノ賭博場を万博隣接地に作ろうとしていることとか、今回の高校無償化にしても、何か、国民の意志とは違っている方向に進んでいるような気がしてならない。自民党の補完勢力になるのは勝手だが、前原氏のような、国民民主党からも追い出されたような政党デストロイヤー議員が新たに加入したからといって、直ちに共同代表にして、高校無償化という明らかにバラマキ政策を実現させるなどは、国政政党として見当違いも甚だしいとしか言いようがない。