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conscience

my diary

地方都市のゴタゴタ(個人のスキャンダル記事を同封するのはどうなのか。)

2022年01月10日 | 日記
 昨日、郵便受に市長リコールのお知らせの封書がポスティングされていた。その中に、徳島市の女性市長について地元新聞社の担当記者のマンションに入りびたりであるとの週刊誌の記事の写しが同封されていた。聞いたところによると、同市長が市長選に立候補した時に福山衆議院議員が応援、前市長の遠藤氏を後藤田衆議院議員が応援したことから令和の阿波戦争とも言われる政争が起こっているとのこと。昨年の衆議院選挙では、小選挙区で立候補した後藤田氏が落選したものの重複立候補した比例で当選。一方、福山氏は比例四国ブロック13位に位置づけられていた為に落選している。
 リコール派の主張では、内藤市長による、こども園支援の凍結、ゴミ処理場の強制建設、阿波踊り事業の一方的な契約打ち切り、前市長への高額な賠償請求など独善的な市政運営が続いているとのこと。
 私には、この間の政争の原因については、もうひとつ良く分からないものがあるが、確かに、ごみ処理場の海岸を埋め立てたマリンピアへの立地については、東南海大震災発生時に津波被害が及ぶのではないかとの懸念もあるし、前市長への高額請求にしても、市政は議会と首長の二元代表制でもあることから、前市長のみに賠償責任を負わすのは無理があるのではないかと思っているが、一方、内藤市長が就任してから、前市長時代に県と対立して行き詰まりとなっていた文化センターの建て替え問題が解決したことなど、それが結果として良い事になるかどうかはわからないものの、市政が何か新しい動きを見せているという印象は強い。私には、この政争には、双方が本当に市政のことを思っているのではなく、お互いの政治的利害関係というドロドロしたものを感じる。おまけに言えば、現市長の異性関係を匂わせるスキャンダル記事までリコールの封書に同封していることは本当に嫌な気持ちになる。不倫かどうかはさて置き、個人のスキャンダルで政敵を潰そうというのは、それを仕掛ける方の狡さ・汚さも問われるのではなかろうか。先日亡くなった寂聴さんが生きていれば、どう思うことだろうか。
 どちらにしても、折角、頭脳優秀な若手の女性市長が誕生したのに、現状は地元政界の旧態依然とした利害関係による政争に巻き込まれようとしている。勿論、市長にも、若いが故の強引さや、考え方の甘さという欠点もあるが、それにしても、反対派は、この沈滞ムード漂う徳島市をどうしようとしているのだろうか。現状維持に走ることは、例え県都であろうとも人口減少・産業衰退の大きな波の中で徳島市の将来性を潰してしまうことに繋がる。今後も、阿波踊りだけの町で在り続けることでは、徳島市は急速に衰退してしまう。それに比べると、徳島市にも近い小さな町である神山町などの先進的な取り組みは、未来への可能性という意味からすると、一段と勝っているようにも思われてならない。市民も、徳島市が、依然として利権やしがらみが幅を利かす町であるとすれば、失望しか残らないだろう。
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