昨日、初詣に神社に行った際、隣にある観光物産館で藍染のマスクを買った。藍については、「奈良県立医科大(橿原市)が抽出物に新型コロナウイルスの不活化効果があることを確認した」との記事を見て、以前から私も藍には殺菌効果があると知っていたことから、早速、藍染のマスクを購入してみた。少し値段が高かったものの、着用したところ、藍の香りがして安心感があった。
さて、我がスカ首相は、緊急事態宣言の対象地域を首都圏の4都県から、大阪や愛知、福岡を含む7府県を追加拡大し、併せて、中・韓などに認めていたビジネス往来も全面停止することになった。それでも、gotoトラブル等で全国に拡散された感染禍は一向に収まる気配はなく、これまでのところ、死者4千人、感染確認者30万人を数えるに至っている。それでも、欧米諸国などの他国からすると、未だに感染者、死者ともに少なく済んでいるとはいえ、一部の学者が過去に唱えていた日本人特有のファクターXが無いとなると、今後も、感染者・死者ともに、まだまだ増加するだろう。気候が温かくなり、ワクチンの接種が始まる春から夏まで今しばらくの間、待つ必要があるだろう。勿論、その間、今の状態が続けば、医療崩壊状態が惹起され、怪我や通常の病気ですら医療の手当が受けられなくなる恐れもあり、病院の待合室や廊下で瀕死の患者が放置された情景があった武漢の有様が日本全国で再現される可能性すらある。
もっとも、若者は、感染しても抜け毛などの後遺症があるくらいで、軽症で済むことを考えれば、例え、数十万の老人や基礎疾患のある者が死んだところで、日本全体の経済などに破滅的な影響があるとまでは言えない。先の大戦では、全土の生産施設が破壊され、都市の大部分が廃墟となってさえなお、日本人は再復興を果たしたのであり、それに比べれば、コロナ禍は、飲食店などの半数以上が破綻する可能性があり、多くの人の人生設計が狂いかねないとしても、日本の国土と日本人の大半は生き残っていくであろう。むしろ、この機会に、利益誘導型の政治システムや、国民の過半を占める超楽天的平和幻想を根本から変える可能性も出てくるかもしれない。何事も、禍福はあざなえる縄のごとしであろう。