バブル崩壊後の時期に毎日テレビで見ていたサラ金の広告は、貸金業法等の改正でグレーゾーン金利が解消され、代わりに弁護士事務所等の広告が増えるようになってから暫くの間少なくなっていたが、最近また目にするようになった。あの時代には、借金苦における自殺者の増加など悲惨な出来事があった。しかし、そのサラ金広告は、このコロナ禍を契機に再び増加しつつあるように見える。その陰には、闇金の暗躍なども存在するだろうし、それどころか、何処にも借金も出来ず、公的な支援にも頼ることの出来ない人々も存在するだろう。
コロナ禍が減少せず、医療体制も整備しないうちに始まったｇｏｔｏトラブルの開始は、明らかにガースなどの政治的なミスであったし、ｇｏｔｏさえなければ、感染が少ないまま、観光・飲食業なども細く長く存続していけた可能性もあるが、再度の緊急事態宣言とそれでも収まりそうもないコロナ感染の広がりは、多くの観光・飲食業者に壊滅的な打撃を与えかねない。
コロナ禍がいつになれば収束するかはわからないが、仮にワクチンが希望者全員に接種されたとしても、コロナと共存していく生活が待っているだけであり、特に、観光・飲食業等については、今までとは異なる経営形態に変更せずにはいられないだろう。
一方、政府の異次元の金融緩和政策で株価は高止まりとなっている。流石に、この月曜日から一時的な調整が入るかもしれないが、それでも、災害下におけるバブル的な株価が続くかもしれない。国民の間に貧富の格差が拡大する異常な経済・社会状態に入りつつある。
何も考えずにコロナ禍を広げつつある若者世代は、後で、この時代を過ごしたことを後悔することになるかもしれない。国民は、政治や医療に対して、大きな声を挙げるべきだと考える。
