ORIZZONTE

君が僕を信じてる。

或る教師の部屋にて。

2006年06月04日 | 夏の匂い。(日記)
ロフトで目を覚ますと、隣はもぬけの空だった。

人の気配を感じ、下の主に声をかける。

おはよう。

新聞をめくりながら、あたしを見上げる。

昨日もおそくまでテスト採点してたし、すっかり先生してやんの。

あたしはくすりと笑った。

部屋には、ずらりと本が並ぶ。
春の雪とか、古典モノとか。
国語の先生ってことで、文学部のあたしとは話があう。
好きな本とか、好みとか似てると、話してて 嬉しくなる。

あたしが寝てる間につくったというお味噌汁を、いただく。

弟と暮らしていた時のことを、思い出す。

少し、しょっぱい。

誰かと、家で一緒に食べるごはん。

そんな些細な幸せ、忘れていた。

離れてみて、改めて思った。


一人はやっぱり、苦手かも。