ORIZZONTE

君が僕を信じてる。

乾いた感情。

2005年09月05日 | 夏の匂い。(日記)
もっと、距離は近いと思ってた。


同じ職場の同僚が辞めるということを、今日知った。


なんとなく予感はしていたが、突然だった。

あたしより要領がよくて、人当たりのいい彼女。


でも、ほんとは全然幸せじゃなかったみたい。


次回の職場の行事に出席しないというから、どうして?とたずねたら
散々渋った末、彼女はそのことを告げた。


渋ったわりにあっさりと、彼女は言い放った。


迷いもなく、言い放ったのだ。


さびしくも、申し訳なくもないみたいだ。


もっと、距離は近いと思ってた。

でも、向こうから話してはくれなかった。


それが、なんだかショックだった。


人は、そう簡単に自分の心を見せない。

その人が何を考えてるなんて、わからない。


あたしは、そんな事実にちょっと心が痛くなった。


空虚な、気持ちになった。


そんな、夜だった。


暁の番人

2005年09月05日 | 夏の匂い。(日記)
最寄り駅に、向かう途中。


古めかしい商店街に、ちっちゃなバーがある。


そこに、一匹の黒猫がいる。


時に寝転び、時に凛と佇んでいる、その猫。


朝、よくみかける。


そこのバーのママの飼い猫だろうか。


ミステリアスで、妙に色っぽい猫。


ちゃんとバーを、守っていくんだよ。


よくわからない台詞を、心の中でそっと唱えてみる。


猫は、きこえていませんと言わんばかりに、
マイペースにそこに佇んでいた。