日曜日、お稽古仲間の発表会である。
前日に友人をさそうが、用があるという。
日曜は雨だったが、ひとりで能楽堂までいく。
と、それは来週です。
気の毒におもったのか、事務の方はタクシをよび、傘をさしかけて見送ってくださった。
ふとスマホのカレンダをみて、ギョ。
この日は午後から別の能楽堂のチケットをもっていた。
そく、家に引き返し、出なおす。
セーフで間に合った劇場で機嫌よく狂言を鑑賞。
帰りもタイミングよくタクシは拾え、ご機嫌でプラットホームへ。見ると新快速が止まっていた。
ラッキーと乗り込むと、若い人が席を譲ってくれる。
慌ただしい1日ではあるけれど、気持ちのいい人たちに出会え、いい一日だったわいと、思いつつも、なんかおかしい。
次の駅でわからないまま、あわてておりると、そこは京都であった。
落ち込む暇はない、即座に反対側にのりうつる。
とんでもない大回転な一日は引き返しの列車の中で暮てゆく。が、考えるほど疲れてもいない。
脳が、何時もより喜んでいるではないか。
何故だ。久しぶりに使いまくったからか。
今日いちにち出あった人たちが、みな親切で、気持ちのいい人ばかりだったからか。
もし友人が一緒だったら、こうはいかなかっただろう。
私のような人間は、仲間をさそうと迷惑をかけると改めてみとめる。