どこまで行けるか80歳

崖から突き落とし。這い上がれるのか

77歳でアンナカレニナをみると

2016年10月23日 | ほう、へーな話

朝から妹がいらだっている。傍にいたくない。

公民館でヴィヴィアンリーのアンナカレニナをやっている。よし、そっちにしようと、でかけた。

 私はこの有名な物語にえんがなかった。一度も目をとおしていない。

77歳でアンナカレニナを見るとは思っていなかった。

でも、17歳でも27歳でもない恋愛物語というのは、思っていた以上に感動をよばないということが

わかり、ショック。

 注目は主人公の二人ではない。

へー、ロシアの貴族ってすごい生活していたんだ。

えー、社交ダンスってすごい、あんなドレスをあんなに振り回したら、さぞ埃がたつだろうに、あ、駆

け落ちしたんだ、へー、すごい家に住んでる。

どうやってこんな生活できる大金をもちだしたんだろう。

近松の駆け落ちとはえらいちがいじゃ。あれま、そんなことしてたらどっちかがまもなくイヤになる

よ、あ、やっぱりだ。そのうちにけんかになるのよね。で、片っ方が嫌気がさしたら片っ方が余計に燃

えちゃって、あああ、やっぱりなあ。

だからって死なんでもよかろうに。人間しんだらおわりやて。

かつて、恋愛映画を愛したわたしであるのに。どうだろうこの殺伐とした心のうごかしようは。

これが現実と言うものであっても、もうちょっとなんとかとおもっていた。

あまありといえばあまりな。薄ら寒くなった道を急ぎ足で帰ってきた。